ラテンアメリカ最大のデジタル銀行ヌーバンク(Nubank)が、ドル連動型ステーブルコインをクレジットカード決済に統合する計画を推進している。
ヌーバンク銀行の副会長で元ブラジル中央銀行総裁のロベルト・カンポス・ネト(Roberto Campos Neto)は、17日(現地時間)に開催された「メリディアン2025(Meridian 2025)」イベントでこの計画を明らかにした。
また、「ブロックチェーン技術がデジタル資産と伝統的な金融システムを結びつける上で核心的である」と強調し、「ヌーバンクがクレジットカードによるステーブルコイン決済を試験的に導入する」と述べた。
続けて、「データを見ると、人々が取引目的よりも価値保存手段としてステーブルコインを購入していることが分かる」とし、「この現象がなぜ起きているのか、そしてどのように変化しているのかを理解する必要がある」と語った。銀行の課題として、トークン化された資産形態の預金を受け入れ、これを基盤に顧客に信用を提供する方策を見つける点を挙げた。
2013年にサンパウロで設立されたヌーバンクは、ブラジル、メキシコ、コロンビアで1億人以上の顧客を保有している。2022年には純資産の1%をビットコインに投資し、顧客対象の暗号資産取引サービスを開始し、デジタル資産市場に進出した。さらに2025年3月には、カルダノ(Cardano)、コスモス(Cosmos)、ニアプロトコル(Near Protocol)、アルゴランド(Algorand)の4つのアルトコインを追加し、サービス範囲を拡大した。

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