利下げ発表も仮想通貨は一斉下落…ビットコイン9万1000ドル台に後退

米連邦準備理事会(FRB)が0.25%の利下げを実施したものの、来年の利下げペースが鈍化する可能性を示唆したことで、仮想通貨市場は下落に転じている。

11日午前9時50分時点、コインマーケットキャップによると、ビットコインは24時間前比1.32%安の9万1227ドル(約1419万円)となっている。


イーサリアムは1.43%高の3270ドルと上昇した一方、リップルは3.14%安の2.03ドル、バイナンスコインは1.17%安の886ドルを記録している。

今回の下落は、FRBが利下げを行ったにもかかわらず、来年の金利見通しが市場予想より“タカ派”寄りだったことが背景にある。

FRBの金利予想を示すドットプロットでは、2026年に0.25%、2027年にさらに0.25%の利下げが見込まれ、昨年9月時点の見通しと同水準となった。しかし、市場が織り込んでいた来年の0.5%利下げ期待と比べると慎重な姿勢と受け止められた。

この影響で暗号資産市場は一時下落が広がり、ビットコインも1%超下落。しかし、FOMC後の記者会見でパウエル議長が「来年の利上げは想定していない」と述べたことを受け、市場は下げ幅を縮小している。
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