世界的な投資銀行バークレイズは、目立った好材料が見当たらないことから、来年も暗号資産市場の下落基調が続くとの見通しを示した。
バークレイズは2026年について、投資家の熱が冷え込み取引量が減少する「ベアマーケット(下降相場)」になると予測している。
12日(現地時間)に公表した報告書では、米国最大の仮想通貨取引所であるコインベースの取引量が急減し、厳しい状況に直面している点を指摘。今後、市場を押し上げる特別な触媒が見当たらないことから、来年も仮想通貨市場は弱含みで推移すると分析した。
また、2024年3月のビットコイン現物ETF承認や、同年11月の仮想通貨に友好的なドナルド・トランプ大統領当選といった好材料がビットコイン価格を押し上げたものの、来年は同様の大型材料が期待しにくいとした。
さらに、米政府による仮想通貨に前向きな政策は、すでに相当程度市場に織り込まれているとも付け加えた。

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