コインベース、インド規制当局の承認を受けコインDCXに出資

米暗号資産取引所コインベース・グローバル(Coinbase Global)が、インド当局の承認を得て現地取引所コインDCX(CoinDCX)の少数株式を取得した。これにより、コインベースのインド市場への本格的な再進出と、現地パートナーシップ強化が進む見通しだ。


17日(現地時間)、コインテレグラフによると、インド競争委員会(CCI)は、コインベースによるコインDCXへの少数株式投資を承認した。CCIは、インド国内の公正な競争環境を監督する規制当局である。

規制当局は16日付の通知で、コインベースがコインDCXの運営会社であるDCXグローバル・リミテッド(DCX Global Limited)の少数株式を取得する取引を正式に承認したと発表した。これについて、コインベースの最高法務責任者(CLO)ポール・グレウォル(Paul Grewal)氏は17日、Xへの投稿で、「今回の承認は、インドで最も歴史があり信頼されているデジタル資産プラットフォームの一つとの長期的なパートナーシップをさらに強化する重要な機会になる」と述べた。

ただし、規制当局の発表およびグレウォル氏のコメントのいずれにおいても、コインベースが取得した具体的な持分比率については明らかにされていない。

今回の承認は、コインベースが昨年10月にインドの暗号資産取引所への投資計画を公表して以降、初めての正式な規制判断となる。当時、同社は投資後のコインDCXの企業価値が約24億ドルと評価される見込みだと説明していた。また、コインDCXが同年7月時点で年間約1億4100万ドルの売上を計上していたことも明らかにしている。一方で、同社を10億ドルで買収するとの一部報道については否定していた。
編集部おすすめ