ビットコイン(BTC)が再び9万ドル台を回復したことを受け、派生商品市場では年末ラリーを見込んだ投資心理が強まっているとの分析が示された。ニュース1が報じている。
23日午前11時40分(現地時間)、コインマーケットキャップによると、ビットコイン価格は前日同時刻比0.09%安の8万8256ドル(約1379万円)となった。
前日に一時9万ドル台を回復したビットコインは、その後8万7000ドル台まで下落し、上昇分の一部を失った。
オンチェーン分析企業グラスノードは、「ビットコイン価格の反発に伴い、無期限先物の未決済建玉が約2%増加した」と指摘。また、「同期間にファンディングレートも0.04%から0.09%へと上昇した」と明らかにした。
未決済建玉とは、清算されずに市場に残っている先物やオプションの契約を指す。未決済建玉の増加は、新たな資金がデリバティブ市場に流入し、需要が積み上がっていることを示している。
グラスノードは、「未決済建玉とファンディングレートが同時に上昇している点は、トレーダーが年末ラリーを期待し、より積極的な買いポジションに再び参入していることを示唆する」と分析。一方で、「短期的にはレバレッジ拡大に伴う価格変動リスクにも注意が必要だ」と警鐘を鳴らした。

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