ストラテジーCEO「ビットコイン市場のファンダメンタルズは過去最高水準」

年末に向けてビットコイン価格や市場心理が弱含んでいるものの、市場のファンダメンタルズは依然として非常に堅調だとの見方が示された。

25日(現地時間)、コインテレグラフによると、ビットコイン財務戦略企業ストラテジー(Strategy)の最高経営責任者(CEO)フォン・リー(Phong Le)氏は、短期的な価格変動よりも長期的な市場構造に注目すべきだと強調し、ビットコイン市場の基礎的条件は「これ以上ないほど良好だ」と語った。


フォン・リーCEOはポッドキャスト番組『コイン・ストーリーズ(Coin Stories)』に出演し、「ビットコインの短期的な価格動向に過度にこだわる必要はない。今年のファンダメンタルズは過去最高水準にある」と述べ、「短期の値動きに大きな意味を見出していない」と明言した。

ビットコインは10月初旬に史上最高値となる12万5100ドルを記録した後、約30%下落し、現在は8万7000ドル台で推移している。また、市場心理を示す暗号資産恐怖・貪欲指数は、12月中旬以降「極度の恐怖」水準にとどまっている。

こうした状況についてフォン・リー氏は、「価格は自らの道を進むもので、常に論理的に説明できるわけではない」と指摘。その上で、投資家にとって重要なのは資産クラスとしての長期的な流れを見極めることだと述べた。

同氏は「短期の価格変動を重視する投資家であれば、より体系的かつ数学的なアプローチが必要だ」と述べ、ストラテジーがmNAV(保有ビットコイン価値と時価総額の比率)、ビットコインを軸とした財務構造、ドル流動性の管理に注力してきた理由を説明した。

実際、同社のmNAVは直近で1を下回り、約0.93水準で推移している。ストラテジーは現在、67万1268BTCを保有しており、その価値は約586億ドルに相当する。

長期的なファンダメンタルズについては、米国政府の姿勢変化を特に強調した。フォン・リー氏は「米国政府は、これまでで最もビットコインを積極的に支持している」と指摘した。

さらに、マイケル・セイラー会長とともに米国およびアラブ首長国連邦(UAE)で伝統的金融機関と会談していることにも触れ、「既存の金融システムがビットコインとどのように向き合うべきかを模索している段階だ」と説明。
「米国政府と銀行システムの双方がビットコインに本格的に乗り出している」と述べ、この動きが今年から来年にかけて市場にとって非常に前向きな要因になるとの見方を示した。
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