同ドラマは、松本演じる小動爽太が、石原演じる高橋紗絵子に失恋した悔しさをバネにフランスの有名ショコラ店で修業を積み、頭角を現し一躍有名になるという設定からスタート。
そんな同ドラマの見所のひとつが、たびたびアップで映し出される、“イケメン”松本のチョコレートをつくる時の真剣な表情や、ひそかに紗絵子を想う時の切ない表情だ。放送後、間もなくネット上では、「松潤 いつもと違う感じが これまた良かった!」「この松潤まじでやばいな」「このドラマのおかげで 大嫌いな冬を乗り越えられる」などと松本ファンによるものと思われる書き込みが数多く見られ、反響を呼んでいる。
反響の大きさの理由について、松本ファンの30代女性は次のように語る。
「松本ファンの間には、松本が小雪演じるキャリアウーマンの部屋にペットとして“飼われ”、けなげに小雪に尽くす役を演じたドラマ『きみはペット』(TBS系/2003年放送)を“松潤ベスト作品”に推す人が多いですが、『失恋~』もひとりの女性を密かに想い苦しむという意味では、似たようなキャラクター設定です。イケメンながら過去に振られた女性にかたくなに想いを寄せ、加えて彼女の結婚式のためにウェディングケーキをつくるという切ない役は、まさに松潤のハマり役で、ファンにはたまりません。第1話内で石原を押し倒しキスをするシーンは、録画で何度も巻き戻して観てしまいました」
また、同ドラマのもうひとつの見所として、劇中にしばしばインサートされる“ぶりっこ”キャラで色気を漂わせる石原のシーンだが、こちらもネット上では「ちょっと悪女だけどかなりハマった」「唇がやば過ぎる」と反響を呼んでいるようだ。
石原ファンの40代男性は、同ドラマにおける石原の魅力について次のように語る。
「第1話では、数年ぶりに突然、松本の前に現れ、はにかみ笑いを浮かべて松本を誘惑するかのように話しかけるシーンが特に良かったです。『ヴォイス~命なき者の声~』(フジテレビ系/09年放送)、『リッチマン、プアウーマン』(同/12年放送)で、石原は高学歴で恋愛には疎くあまり可愛げがない役を演じたように、実はあまり“女性らしさ満開”の役は少ない。
そんな同ドラマ、ネット上では「なんかみんな失恋ショコラティエの話ばっかりしている」「失恋ショコラティエから目が離せない」などと作品自体に対しても好意的な声が数多くみられるが、その理由についてテレビ局関係者は次のように語る。
「特に今クールの各局の連続ドラマは『医療モノ』『刑事モノ』が多いですが、銀行員の出世をテーマにし昨年高視聴率をマークした『半沢直樹』(TBS系)のように、ここ最近の連ドラは特定の職業などを舞台にストーリーが展開される『設定モノ』が多い。そんな中、連ドラの王道である『恋愛モノ』で、松本と石原のほかにも溝端淳平や水川あさみといったイケメン俳優、美人女優を贅沢に使うという原点回帰が、多くの人の心をつかんだのではないでしょうか」
爽太と紗絵子の恋の行方、そして松本と石原の魅力が第1話以上に引き出されるのか、第2話(1月20日放送)以降の放送にファンたちの注目が集まっている。
『失恋~』は同名の人気漫画(水城せとな作/小学館)が原作で、脚本は『リッチマン、プアウーマン』『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系/11年)を手掛けた安達奈緒子氏が担当している。
(文=編集部)