もうひとつ、ふたりに共通しているのが女の存在だ。
「時間帯は夕方でしたので、店内は学校帰りの女子高生などで混雑していました。田代さんが先に入店して、そわそわしながら女性を待っていました。10分ほどして女性がやってくると田代さんは嬉しそうに紙袋の中から小道具を取り出し、テレビでやっていたようにダジャレを始めたんです。女性はケラケラと声をあげて笑っていましたね。いかにも女性の気を引いているなって気がしました。席に座っていたのは2時間ぐらいだったかな。しまいには『大麻の樹脂ってベタベタすんだよねぇ!』と、怪しい呂律でまくしたてていたのでギョッとしましたが、女性は話に夢中になっているみたいで、相づちをうつばかりでした」
この出来事からさかのぼること数カ月前、1度目の服役を終えた田代は、ある雑誌記者から、同じく覚せい剤で逮捕された酒井法子についてコメントを求められていた。
「取材をはじめた当初は『のりピーも、オレが犯した失敗から学んでほしかった』などと殊勝に話していましたが、そのうちクスリの体験談に話が脱線していきました。
現行犯逮捕後、彼の公判のなかで「(10年)3月から薬物を入手するようになった」旨の供述をしている。つまり、写真が撮られたのはシャブ漬けで女性との性行為を行う快楽が忘れられず、知り合った女を引きずりこもうと必死になっている、まさにその最中だったの可能性もある。
ASKAは今月3日の保釈時、関係者を通じて「私は2度と同じあやまちを繰り返さないと決意しています」とコメントを発表したが、薬物中毒者の再犯率は高く、殊に50代以上は約80%が再び手を染めるといわれる。今後、ASKAが写真の田代と同じ道をたどってしまわないことを、多くのASKAファンが願っている。
(文=編集部)