ハンバーガーチェーン業界最大手のマクドナルドが好調だ。日本マクドナルドホールディングスが発表したところによれば、2019年5月度の既存店売上高は前年同月比3.1%増を記録し、42カ月連続の増収になったという。
14~15年にわたって食の安全を脅かすような問題をたて続けに起こし、業績を低迷させていた同チェーンだが、さまざまな取り組みを経てV字回復を達成。その勢いは今年になっても継続しているようで、20年までに200店舗を新たに出店する計画もあるそうだ。
お馴染みのものから、季節に合わせたものまで、いろいろなニーズに合わせた商品を取り揃え、人気を確かなものとしている同チェーン。だが、それだけメニューが多いからこそ、よく考えずに注文してしまうと後悔しかねない商品も存在しているのだ。
そこで今回は、数あるメニューのなかから「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が「この夏、買ってはいけないマックの商品5選」を独自にセレクトした。メニュー選びの参考にしてほしい。
グラン クラブハウス/490円(税込、以下同)ビーフ100%のパティを、一緒に挟まれているたくさんの野菜によって、あっさりと食べられる「グラン クラブハウス」は、ある部分では夏向きのバーガー。だが、これとよく似たメニューである「グラン ガーリックペッパー」と比べてしまうと、どうしてもおすすめできなくなってしまう。
まず、値段が490円と、390円のグラン ガーリックペッパーより100円高いのがマイナスポイント。その分、グラン クラブハウスにはベーコンとチーズが追加されているのだコスパが、夏に食べるということを考えると、これらの具材の脂っこさが、ややしつこく感じられてしまう人もいるのではないだろうか。季節的にもコストパフォーマンス的にも、避けたほうがベターな商品だ。
ベーコンマックポーク/200円“マクポ”というニックネームがつけられている「ベーコンマックポーク」は、香ばしいテリヤキポークパティと、豚バラ肉を使用したスモーキーなベーコンが特徴のメニュー。
多くの人が納得できていないのは、ビーフパティの「ハンバーガー」が100円で販売されているのに、ポークパティにベーコンを追加しただけのマクポが、ハンバーガーよりも100円高いという値段設定。
また、ベーコンの主張が強すぎる、味つけが濃すぎる、といった意見もあり、「どうしてもマクポを頼むべき」というおすすめポイントが見えてこないのが正直なところである。
アイスキャラメルラテ(S)/210円昨年1月に、「カフェラテ」(Sサイズ150円)とともにリニューアルした「キャラメルラテ」。“世界一のバリスタ”の異名を持つ井崎英典氏が監修したカフェラテに、キャラメルシロップをかけたメニューだ。
暑い日には、この商品をアイスで注文してみたくなるかもしれないが、少し待ってほしい。公式サイトでは「甘くほろ苦い」と説明書きされているキャラメルシロップだが、実際はほろ苦いどころではなく、「とても甘い」と評価する口コミが非常に目立つ。
スイーツ感覚で楽しむ分にはいいかもしれないが、夏のドリンクとして飲むのには不向きだろうし、バーガーと一緒に合わせるものとしては、決して相性がいいとはいえないだろう。
マックシェイク ストロベリー(S)/120円Sサイズ120円とコスパがよく、とても甘い味わいが人気の「マックシェイク ストロベリー」。「これでなければダメ」という熱烈なファンを大勢抱えている商品ではあるものの、その濃い甘さが逆に苦手という人もいるのではないだろうか。
また、マックシェイクには「バニラ」や「チョコレート」(同料金)という別の選択肢もあるなかで、少しでも爽やかさを求めてストロベリーを注文しても、駄菓子のイチゴ味のような人工的な風味に不満を持ってしまう人もいるだろう。過去に一度でもこれを飲み、後悔してしまった経験のある人は、夏の暑さに負けてうっかり注文してしまわないように気をつけてほしい。
日差しが強くて気温の高い日に、冷たいものが食べたくなるのは自然なことだ。しかし、そういう夏の一日だからこそ、マックの「ワッフルコーン」シリーズはおすすめしない。
まず、気になるのがその価格。マックのアイスクリーム商品には、100円で食べられる「ソフトツイスト」もあるが、ワッフルコーンシリーズのなかでもっとも安い「ワッフルコーン プレーン」は150円と、ソフトツイストより少し高い価格となっているのだ。
これらの商品のソフトクリーム部分は同じものといわれており、それでも50円の差額が生じるのは、ソフトコーンかワッフルコーンかという違いによる。しかし、サクサクで厚いワッフルコーンは、それがウリになっている一方、夏に食べるとやや重さを感じてしまう部分もある。わざわざこちらに手を出さずに、ソフトツイストを頼むのが無難だろう。
今回は「買ってはいけない」メニューを紹介してきたが、マックにラインナップされている商品は基本的に、コスパが優れていておいしいものばかりだ。この記事はあくまでも、自分の趣味に合わないものを避けたいとか、損をしたくないといったときの参考材料のひとつとしてご活用いただきたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)