10月公開の映画『駅までの道をおしえて』で主演を務め、全国の幼稚園や小学校で大人気の『パプリカ』を歌うキッズユニット「Foorin」のメンバーとしても活躍中の人気子役、新津ちせちゃん。劇団ひまわりに所属し、9歳にしてすでに芸歴5年。

父親は映画『君の名は。』で監督を務めた新海誠氏であることも知られている。7月に公開された新海監督の新作『天気の子』も大ヒット中で、父娘共演を望む声も多いが、「実現はなかなか難しい」と語るのはPR関係者だ。

「『天気の子』の宣伝活動は、新海監督や声優陣が積極的に行ってきました。評判は上々で、8月には日本映画製作者連盟により米国の『第92回アカデミー賞』国際長編映画賞の日本代表に選出されたことも発表されました。それでも、前作の『君の名は。』に比べると話題性がいまいち。そこで、子役としてブレイク中のちせちゃんを引っ張り出せないかという案が、関係者の間で出ているのです。

 ちせちゃんが『駅までの道をおしえて』のPRイベントで新海監督の反応についてコメントしたことはありますが、まだメディアの前で親子共演したことはありません。それが実現できれば注目も集まるし、『天気の子』がさらに盛り上がるのですが……。ちせちゃん側の事務所が承知してくれず、PR担当者らは頭を悩ませています。“『天気の子』に関しては一切関わりません”という姿勢なんです」

 ちせちゃんの芸能活動について、新海監督はどう思っているのか。

映画業界関係者は語る。

「ちせちゃんを劇団ひまわりへ入団させたのは、母親で女優の三坂知絵子さんです。自身も10代の頃から劇団に入って演劇に打ち込んできた経緯もあって、周囲からはひとり娘に自分の夢を託したとみられています。今では自分では女優業はほとんどしておらず、ステージママになっていますよ。ちせちゃんは母親似のハッキリした顔立ちで、何よりしっかり者。子役には欠かせない能力ですね。

 新海監督は中央大学文学部出身ですが、知絵子さんは早稲田大学の一文(第一文学部)を卒業した後に東大で修士を取得し、韓国の延世大学で学んだ経験もある才女。ちせちゃんの記憶力やのみ込みの早さ、機転の速さは母親譲りのような気もします。新海監督としては、ちせちゃんを劇団入団を習い事の一環くらいに考えていたようなのですが、どんどん頭角を現して映画の主演を務めるまでになったことには動揺もあるようです。ちせちゃんの芸能活動については知絵子さんがしっかり見ているので、新海監督は口を挟める立場にはないようです」

 いずれにしても、今を時めく親子の共演が待ち遠しい。

(文=編集部)

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