「一連の報道が事実であれば、沢尻は10年以上前からクスリをやっていたことになる。何度も使用疑惑が報じられても女優として順調に仕事を続けられてしまったことで、“バレない”“大丈夫”だと思い、結果として“やめるきっかけ”を見つけることができなかったのでしょう」(警察OB)
16日、俳優の沢尻エリカ容疑者が麻薬取締法違反の容疑で、警視庁に逮捕された。
「沢尻は2007年に主演映画の舞台挨拶で『別に』発言を繰り返したり、ハイパー・メディアクリエーターの高城剛氏との離婚騒動などもあり、イメージはガタ落ちし、09年に当時所属していた大手事務所から契約を解除され、一時は芸能界を干された状況に陥りました。その後、12年に主演した映画『ヘルタースケルター』で復活を果たし、女優としてキャリアを重ね、ついに来年放送予定のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』出演を勝ち取った。その矢先の逮捕となりました。
女優として確実にキャリアを重ねる一方、12年には『週刊文春』(文藝春秋)によって大麻使用を報じられたように、業界内ではずっとクスリの噂が絶えない芸能人の一人でもありました。仕事のドタキャンや遅刻に加え、撮影途中で突然逃亡して数時間にわたり姿を消すこともある。そうした行動も、クスリの影響で心身をコントロールできなくなっているためじゃないかと噂されていました」(週刊誌記者)
そんな沢尻だが、表と裏の顔の落差が激しかったという。
「正式なインタビュー取材などでは、まっすぐに取材者の目を見て丁寧に話すという評判で、バラエティ番組や舞台挨拶でかつてのお騒がせぶりをいじられても嫌な顔をせずに笑い過ごしたりするなど、表向きの顔は“優等生”です。その一方で、クラブやイベントなどで酔って乱痴気騒ぎする姿などの目撃情報は事欠かず、直撃取材した週刊誌の記者などに悪態をついたりと、表の顔とは真逆な面を持っていました」(別の週刊誌記者)
もっとも、表舞台でも“優等生”とは呼べない振る舞いをすることもあったようだ。
「大河『麒麟がくる』キャストへのメディアによる合同取材でのことです。沢尻が『来年は新しいことに挑戦したい』と言うので、『新しいこととは何ですか?』という質問が出ました。
当サイトもかつて、沢尻が当時交際していた有名ファッションデザイナー・A氏と東京・お台場で開催された音楽イベント『ウルトラジャパン』に表れ、2人でお揃いのサングラスとハットという目立つ姿でVIPルームに陣取り、人目をはばからずキスを繰り返す様子を報じていた。沢尻の周辺を取材したことのある週刊誌記者は語る。
「沢尻の知人たちからは、『そんなにお酒が入っていない状態でも、突然、喜怒哀楽が入れ替わることがある』『ときどき意味不明な発言をする』『精神不安定ぎみ』という話を聞きました。また、クスリについては『使っているのは見たことはない』『やってるんじゃないの?』という声もありましたが、そうしたおかしな行動は、クスリが影響していたのかもしれません」
沢尻は現在、3社とCMなどのスポンサー契約をしており、現在公開中の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』にも出演。さらに来年のNHK大河『麒麟がくる』にも出演し、すでに撮影は開始されており、今回の逮捕が各方面に与える影響は甚大なものになる。
「もし以前所属していた事務所の契約解除理由が、報じられているように大麻使用であれば、通常そうした情報は大手の芸能事務所の間に流れるため、現事務所のエイベックス・マネジメントが知らないとは考えにくい。また、これだけ以前から沢尻のクスリ疑惑が業界内で広まっていたなかで、果たして本当に事務所が沢尻のクスリ使用の事実を把握していなかったのかどうか、かなり疑問です。少なくても疑いは持っていたと考えるのが自然です。もし事務所が、“沢尻は完全にシロ”という確証がなく、疑いが完全に払拭できていないにもかかわらず、沢尻を各方面に売り込んでいたのだとすれば、その社会的責任は大きいといえるでしょう」(テレビ局関係者)
同様にエイベックスの責任について、メディア関係者もこう話す。
「沢尻はデビューした10代の頃から生意気で、ずっと周囲にチヤホヤされ続けてきた。たとえばCM発表会の場でも、沢尻が不機嫌になればクライアント側が拍手で沢尻の気分を盛り上げようとするなど、ご機嫌を伺うようなこともある。
今後、沢尻本人から何かが語られることはあるのだろうか。
(文=編集部)