柔道、東京五輪代表選手が決まらない…直前まで決定ずれ込む可能性、全柔連の目算狂う

 間合いもとらずクリンチもなしに激しく打ち合うボクシングのような壮絶な戦いが続く。勢い余って場外に2人が出たため、外国の女性審判が「待て」と制するが、そんなものは耳に入らないのか、2人は場外でも投げ合いを続けていた。

 延長戦も4分近くなった時、丸山が左の内またに入った瞬間、丸山は肩から畳に落ちた。決まり技は「支え釣り込み足」。しかし阿部がこの技をかけたというよりも跳ね返されたという印象だった。阿部が相手の体を捻ったタイミングが合ってしまい丸山は飛んでしまった。それだけ阿部の体に反発力がみなぎっていた。場内の時計は期せずして阿部が8月の世界選手権で丸山の巴投げを食らって涙した時と同じく、延長3分27秒を指していた。

 上気した顔で丸山と握手した阿部は左手をスタンドへ向かって突き上げ、久しぶりに笑顔を見せた。そこには、世界選手権で敗れた時、共に泣いてくれた父・浩二さんがいた。五輪への「首の皮」がつながった。

阿部と丸山、因縁の歴史

 これで2人の対戦成績は丸山の4勝、阿部の3勝となった。有効や効果などをポイントにしなくなったルール改正で、4分の「本割」で勝負がつかない延長戦が増えたとはいえ、7戦中6戦が延長戦。まさに実力伯仲ぶりを示す。

 最近の阿部は、丸山得意の巴投げを食うことが多かった。前に出れば食いやすいが、今回まったく恐れずに突進した。「何がなんでも絶対に引かないんだという思いで臨んだ。ガンガン攻めるしかないと思っていた。うれしかった」「これからも(丸山選手と)何度も当たると思うけど全部勝ち続けたい。気持ちは絶対に負けていない。これからがスタート。何度も悔しい思いをしてきたけど、あとは全部勝つだけです。自分が一番強いことを感じられた」などと勢い込んで語る間も、目が爛々と輝いていた。


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2019年12月9日の社会記事

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