柔道、東京五輪代表選手が決まらない…直前まで決定ずれ込む可能性、全柔連の目算狂う

 一方、8月に世界選手権で阿部を破って23連勝中だったが王手で相手を詰ませられなかった丸山。すぐ近くで阿部が囲み取材に応じている横で囲みに応じた。「負けは負け、心技体を鍛えなおして、東京五輪では必ず優勝する」と言葉少なだが静かな闘志を秘めていた。

 名勝負に「2人の戦いが楽しみ、なんて僕が言ってはいけないんですけど……」と日本男子代表の井上康生監督も堪能した様子だった。

 阿部は14年12月、まだ神港学園高校2年生の時、グランドスラム東京大会に出場。そこで対戦したのが世界選手権3連覇していた海老沼匡(パーク24)。しかし阿部はすごい圧力で海老沼を押し、最後には海老沼を大内刈りで技ありを取って勝ってしまった。海老沼があれだけ後退する試合は筆者も初めて見た。

 阿部はある意味、その頃の「何も考えずにただ前へ出るだけ」の柔道に戻った感じだった。突進力と圧力がすごいと、「相手の力を利用する」という柔道の極意も出せなくなってしまう。一方、今大会、73キロ級に階級を上げたベテラン海老沼は見事に優勝したが、この階級では今大会は欠場したリオデジャネイロ五輪覇者の大野将平が立ちふさがる。

東京五輪内定はわずか1人

 今大会、阿部は自らの試合の後、五輪代表内定に最短距離と見られていた妹の詩(19/日本体育大学)が、決勝でフランスのブシャールの低い肩車に乗ってしまい、転がされ敗北した。妹は優勝すれば五輪内定だった。「自分が先に試合して勝ったのは、いいプレッシャーになったのでは」と送り出したが、あたり構わず激しく泣きじゃくる妹に兄も、どう慰めていいかわからない様子だった。


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2019年12月9日の社会記事

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