暴行事件を起こして謹慎となっていたYouTuber・ワタナベマホトが活動を再開した。センセーショナルなトラブルを起こしてファンを驚かせただけに、いまだに反発は根強く残っており、前途多難な復帰といえる。

 ワタナベの暴行事件は昨年6月、「週刊文春デジタル」の報道により発覚した。記事によると、被害に遭ったのは同居していた恋人のA子さんで、捜査関係者は「ワタナベの別の女性関係をめぐって2人は口論になり、ワタナベが逆上してA子さんを殴りつけ、顔を踏みつけるなどの暴行を加えた」と明かしている。ワタナベは駆けつけた捜査員に現行犯逮捕されたという。

 報道を受けてワタナベは、「お酒に酔って口論となり、相手にケガをさせてしまうというトラブルを起こして、動画投稿・SNSなど控えさせていただきました」と釈明する謝罪動画を投稿した。翌7月には所属事務所UUUMが、2019年末までの謹慎処分や“禁酒”を発表し、さらに「謹慎中の総括を行い、契約について改めて判断いたします。従いまして、当該期間経過後の2020年1月に活動再開させることを約束するものではございません」と厳しい姿勢を見せたことでも注目を浴びた。

 そして今年2月7日、UUUMは「当社は、本人と面談を重ねてまいりましたが、猛省の様子と生活の改善がみられることにより、このたび活動再開を判断いたしました」と発表。その判断を受けてワタナベは活動を再開させ、2月17日投稿の動画であらためて騒動を謝罪。

 動画のなかで引き続きUUUMに所属することなどを明かし、「今の自分が信頼を取り戻せるようにがんばりたい」と宣言。だが、ワタナベへの批判は根強く、ネット上には

「顔を踏みつけるなんて、普通の人ならできないはず。常識のない人間だと思う」

「甘いルックスで事務所に重宝されているのかもしれないけど、暴力男に新しいファンなんてつくの?」

「反省云々ではなく、人前で何かを発信するべき人間ではない」

といった厳しい意見がずらりと並んでいる。

 暴行事件により非難を浴びたワタナベだが、依然としてチャンネル登録者数は258万人(2月18日時点)と、YouTuberのなかでも極めて高い水準をキープ。

ワタナベはミュージシャンやデザイナーの顔も持っており、マルチクリエイターとしての才能を評価する声は今も多い。人気YouTuber・HIKAKIN(ヒカキン)と親交が深いことでも知られ、ワタナベのUUUM加入が発表されたイベントステージで2人は大歓声を浴びながら固く握手。舞台裏のトークでヒカキンは、「一緒にがんばっていこうって、仲間になるって感動しちゃいましたよ、僕は」とワタナベの加入を喜んでいた。

 後輩YouTuberへの面倒見の良さから、“親方”と慕われているワタナベ。かつての信頼を取り戻せるのか、逆風が吹き荒れるなかでの活動を見守りたい。

(文=編集部)

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