よくわからない写真だった。今井絵理子内閣府大臣政務官(参議院議員、自民党麻生派、比例区)は26日、自身のInstagram上で写真と新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言解除に関する所感を公開した。

この写真に対し、「フォロワーから『かっこいい』『がんばって』などと声援が寄せられている」という一部報道もあったのだが、公開から2日、同アカウントのコメント欄は大荒れの様相を呈している。

 インスタ画像一覧には、ベタ黒白抜きの明朝体で記された「内閣府大臣政務官」と記された政務官席で、イヤホンを着用の上、パリッとスーツを着こなした今井氏がパソコンに向かう姿があった。今井氏は画像と合わせて次のように所感を述べている。

「皆さんのご協力のおかげで本日、緊急事態宣言が全国で解除されることが発表されました。これまでの日常を取り戻すには時間がかかると思いますが、医療体制の強化・経済支援・雇用対策など政府一丸となって頑張っていきたいと思います。引き続き、手洗いやうがい、マスクの着用など感染予防にご協力よろしくお願いします」(原文ママ、以下同)

 今井氏のインスタ公開を受け、スポーツ報知インターネット版は26日、記事『元SPEEDの今井絵理子参院議員、「内閣府大臣政務官」としての仕事姿を公開「カッコいい」「頑張って」の声』で、この写真と文章を紹介。そのうえで、「フォロワーからは『政務官としての仕事風景初めて見ました』『政治家として仕事してる姿見るとかっこいい』『絵理ちゃん、お疲れ様です!いつも頑張ってくれてありがとうございます』『絵理子さんも健康に留意してお仕事頑張ってください』などのコメントが寄せられている」と報じた。

ファン「政治家むいていない」

 ところが27日午前現在、今井氏のインスタアカウントには次のようなコメントが並び、それぞれのコメントに対して「いいね」ボタンが連打される様相を呈している。

「残念ながら政治家にむいてないので1秒でも早く辞めたほうがいいと思います」

「こんな時言うのはあまりよくないかもだけど、絵里ちゃんは政治より、歌とダンスをしてる姿の方が多くの人に何かを伝えられると思うんです。ごめんなさい、SPEEDとして、歌手として一人の母親として、ダンサーとして、個人としての、今井絵里子さんは本当に大好きです、けどやっぱり政治家としての今井絵里子さんだけはファンでも受け入れられません」

自民党関係者「今井さんって今回何かやりましたっけ?」

 自民党関係者は次のように困惑する。

「今井さんって、今回のコロナ対策で何かしていましたっけ? 広報も仕事のうちなので、インスタグラムで政府の一員として、所感を公開されることは良いことなのですが。

 政務官という仕事は縁の下の力持ちの役割です。

だから目立たないのは仕方がないのかもしれませんが、少なくとも今回のコロナ騒動で党内で存在感があったように思えません。政務三役(大臣、副大臣、政務官)の椅子は座り心地が良すぎて、デスクに根を生やしてしまいがちです。若手議員として期待している方も多いので、椅子の座り心地をアピールするのではなく、具体的な成果をあげて、選挙で票を取り、ちゃんと目立てるようにがんばっていただきたいですね」

 一連の新型コロナウイルス感染症対策では、政治家の力量の有無が平常時以上につまびらかになった。今井氏も「かっこいい写真」ではなく、具体的な成果で目立つことができればいいのだが。

(文=編集部)

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