みのもんた次男は逮捕、藤井フミヤ長男は人気男子アナ、芸能人子弟の「テレビ局員」たち

　1日発売の「女性自身」（光文社）が報じ波紋を呼んだ、俳優・陣内孝則の子に関する“不祥事”。

　陣内孝則といえば、ロックバンド“ザ・ロッカーズ”のボーカルとして芸能界デビューした後、俳優に転身。

「記事によれば、フジテレビ勤務で32歳になる陣内の長男が、傷害の容疑で書類送検されたとのこと。といってもきっかけとなった事件自体は最近の話ではなく、2017年に起こったもの。同年8月に行われたアイスホッケーの試合に出場した際、知人男性を転倒させてスケートの刃を顔に接触させ、前十字靭帯の損傷や、鼻を10針縫う重傷を負わせたというのです」（雑誌記者）

　この知人男性はあまりの行為に憤り、陣内の長男に治療費を請求。長男は最初こそ支払いに応じる姿勢を見せていたものの、のちに弁護士を立てて支払いを拒否してきたという。そのため知人男性は2年以上をかけて準備し、今年に入って東京都内の警察署に告訴状を提出。この告訴状は6月に受理された後、8月5日に書類送検されたのことだ。

「『女性自身』取材陣は、息子本人にも、父である陣内にも直撃しています。フジテレビ社員の息子のほうは『会社を通してくれ』と事実上のノーコメント。父・陣内は『アイスホッケーの試合中にもつれ合いはあったが、ファウルにもならなかったと息子から聞いている』などと、知人男性の主張と息子の主張には隔たりがあると語り、『息子の主張は間違っていないと、父親の私は信じていますから』とコメントしていましたね」（同・雑誌記者）

　陣内の息子は、関西の有名私大を卒業後、2011年にフジテレビに入社している。同期入社組に、俳優・生田斗真さんの実弟として知られる同局アナ・生田竜聖もおり、入社当初からSNSで父との関係や社内事情を投稿するなど、“お騒がせ”としてネットで注目を集めることも多かったという。

「有名人の子弟に関してお決まりの、“コネ入社”だとの批判も多かったですね。まあ、大企業が自社関係者の子弟を入社させることはザラにあるわけで、それだけをもって“悪いこと”と断じるのは少々酷な気もしますが……」（芸能プロ関係者）

　とはいえ、芸能人の子弟ともなれば、良くも悪くも注目されがちなのは世の常。芸能人である父母の“七光り”をうまく利用して活躍していく者もいれば、今回の陣内の息子のように、不祥事を起こして悪目立ちする者も多い。

「今回の件で思い起こされるのが、2013年に起きたみのもんた次男の窃盗未遂事件ですね。当時、みのの次男は日本テレビに勤務していたのですが、この際にも芸能人の息子が起こした犯罪ということで、大きな批判を受けました。

　また、テレビ局員ではありませんが、覚せい剤で計4度の逮捕をされた後、昨年にも内縁の妻で元アイドル・大和里菜を脅迫したとして逮捕された三田佳子の次男で元俳優の高橋祐也や、2017年に覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕された清水アキラの息子で元タレントの清水良太郎など、芸能人の息子の不祥事は枚挙に暇がありませんね」（前出・雑誌記者）

　こうした背景にはやはり、芸能人の子弟特有の傾向があるのではないかと語るのは、前出の芸能プロ関係者だ。

「芸能人の子弟って、10代の頃まではつらい思いをしてきてる人も多いんですよ。親が有名人である以上、学校で浮いたりいじめられたりすることも多いし、親が忙しいと、家庭での普通の団らんを知らないまま成長してしまっているケースも多い。

　芸能人が自分の子弟を幼少時から有名私立やインターナショナルスクールに入れることが多いのも、そのほうが“楽”だからなんです。そういう学校のほうが、芸能人の子弟というだけで注目されるようなことも少ないですからね」

　しかし、見た目が派手で一般常識からはズレた言動を繰り返し、幼い頃から親の金で遊んでいた……といったエピソードに事欠かないのも、芸能人の子弟に特有の傾向ではなかろうか。

「幼い頃は貧しく、その反発心からタレントとして成功した……というタイプのタレントさんなんかは、どうしても金の使い方が派手ですよね。忙しく子どもに構ってあげられない罪悪感から、小さい頃から多くのお小遣いを与えているようなケースもなくはない。

　たとえば三田佳子次男の高橋祐也の場合、高校生の時から月50万円の“お小遣い”を三田から受け取っていたほか、2018年に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された際にも、当時三田から1日15万円ももらっていると本人が語っていたことが報道されました。

　まあこの高橋の場合はかなり極端な例でしょうが、みながみなではないにしろ、どうしても芸能人の子弟の場合、一般の感覚からはズレた性格になりやすい、ということはいえるかもしれません」（前出・芸能プロ関係者）

　とはいえ当然ながら、芸能人の子弟がみな事件を起こすわけではない。

　陣内と同じ福岡県の生まれで、バンドでデビューした芸能人といえば、チェッカーズとしてアイドル的な人気を博した藤井フミヤが想起されよう。彼の長男である藤井弘輝は、陣内の長男と同じくフジテレビに、アナウンサーとして勤務。今年6月には同局勤務の女性と結婚するなど、順調と思われる生活を送っている。

　もちろん今回の陣内の息子の一件は、起訴されるかどうかもまだ不明であり、現時点で、陣内の長男だけを一方的に非難すべきではないだろう。

　とはいえ、芸能人2世諸氏には、良くも悪くも自身が注目される存在であることを忘れず、節度のある生活を心がけてほしいものである。

（文＝編集部）