ユーチューバーの「ワタナベマホト」が未成年女性にわいせつ画像を送らせていた件が、ほかのユーチューバーや芸能人まで巻き込んで波紋を広げている。

 マホトは20日、元欅坂46でタレントで女優の今泉佑唯との結婚を発表したが、翌21日深夜、「コレコレ」の生配信で、15歳の女子高生がマホトからわいせつ画像を要求されるなどの被害に遭っていたことが暴露された。

すると、22日に所属事務所のUUUMは契約解除を発表し、数日後にはマホトのYouTubeチャンネルがBAN(強制閉鎖)された。

 その後、さらにコレコレの配信で、マホトに同様の余罪があることが示唆されると、ネット上を中心にマホトへの批判が殺到。

 一方で、マホトを擁護する発言をした「てつや(東海オンエア)」が炎上して謝罪に追い込まれたほか、「ラファエル」がマホトの復帰を希望し、加えて将来的にコラボしたいなどと発言したことから、猛批判を浴びた。

 他方、コレコレを批判する声も多く出始めている。「シバター」が「コレコレはいないほうがいい」「コレコレがいなかったらYouTubeがもっと平和になる」との見解を述べたほか、「朝倉未来」もサブチャンネルでコレコレのことを「わざと仕組んで炎上させようとしてる」と語り強い不快感を示した。さらに、『バイキングMORE』(フジテレビ)に出演したカンニング竹山が、コレコレに対して「生配信とかしないで、警察に行って、親に言って……(という手順を踏むべきだった)。ちょっとおかしいんではなかろうか。僕はちょっと違うと思います」として、いきなり生配信でスキャンダルをぶちまけたことを問題視した。

 これらの意見に同調する声もあるが、批判の声も大きい。多くは、「親や警察に相談できず、悩んだ少女がコレコレには相談できた」「コレコレが生配信で取り扱ったからこそマホトの行為が迅速に追及されることになった」という事実を挙げ、コレコレの配信がなければ事件が闇に葬られていたり、少女がほかに相談できずに泣き寝入りしていただろうとして、コレコレの配信は役に立っているといった見解だ。

 これらを受けてコレコレは、「俺の生放送で言う必要はないかもしれない。別に誰でもいいよ。

言うことによってニュースで取り上げられるってことは、そういうこと」と持論を語り、相談する先がない弱い立場の人の声を、誰かが取り上げなければならない現実があり、自分のチャンネルがその役割の一端を担っているとの自負を示した。

「今やコレコレのチャンネルは『YouTube界の週刊文春』と評されており、週刊誌記者や芸能系のウェブサイト記者たちも毎回の生配信に注目しています。コレコレは、ユーチューバーたちと広く交友関係がありますが、誰に対してもドライな関係を保っているので、何か問題が起きれば、すぐにそれを生配信で報じ、さらにその配信中に直接当事者へ電話やスカイプで連絡を取ります。そのスタイルがコレリス(コレコレのリスナー)から支持され、逆にユーチューバーたちから恐れられているのです」(芸能記者)

 芸能界では、タレントのスキャンダルをつかんだ週刊誌記者は、一度そのタレント本人や所属事務所に取材をかけ、周辺の関係者に取材をする。場合によっては、所属事務所と週刊誌の関係でスキャンダルがもみ消されたり、忖度の入った記事内容になったりする。だが、YouTubeの世界では、忖度が働かずに徹底的に追及される。ましてや、コレコレの生配信では、10万人以上のリスナーが注目しているなかで追及されるため、逃げ場がなくなることも多い。

 少しでも後ろ暗いところのあるユーチューバーは、コレコレに戦々恐々としていることだろう。

(文=編集部)

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