King&Princeの岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太の脱退・退所や副社長だった滝沢秀明氏の退所などで揺れるジャニーズ事務所。「次の退所候補者」の名前をめぐってさまざまな情報が飛び交うなか、14日付「東スポWEB」は『Snow Manラウールが学業専念へ 退所フラグかき消す「策士」ぶり』と題する記事を配信。

かねてから一部メディアではSnow Manから脱退者が出る可能性に触れる報道も出ていたことから、その動向に関心が寄せられているようだ。

 2020年1月にSixTONESと共に同時デビューを果たしたSnow Manは、もともと岩本照、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介、深澤辰哉、渡辺翔太の6人で結成されたが、19年に少年忍者からラウール、宇宙Sixから目黒蓮、関西ジャニーズJr.から向井康二が追加で加入。その「人事」を決めたのが、当時ジャニーズアイランド社長としてジャニーズJr.の育成を担っていた滝沢氏だったことは有名である。

「目黒は先日放送されたテレビ番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)内で、ジャニーズJr.の名簿のなかで『絶対にデビューできないところに(自分の)名前が載っていた』『デビューを夢見れるほどの場所にもいないって、どこかわかってた』と明かし話題になった。今では『silent』(フジ系)とNHKの朝ドラ『舞いあがれ!』を掛け持ちするなど、大ブレイクした目黒の活躍は誰もが認めるところだが、Jr.時代にくすぶっていた目黒に目をかけてSnow Manメンバーに抜擢したタッキーの『才能を見抜く目』には驚かされる」(週刊誌記者)

 滝沢氏はメンバーをJr.時代から舞台『滝沢歌舞伎』に出演させるなど、Snow Manとの結びつきが近いことで知られており、Snow Manが滝沢氏の退所を受けて動向が注目されているジャニーズグループの一つであることは事実である。なかでも滝沢氏はグループ内で最年少のラウールをかわいがり、会食などにも頻繁に同席させていたとも伝えられいたことから、「次の退所候補者」の一人としてラウールの名前が取り沙汰されるのは自然な流れともいえる。

ラウールが経緯を説明

 そのラウールをめぐって気になる動きも出ていた。ラウールはファッション誌『MEN’S NON-NO』(集英社)で20年7月発売号から隔月でレギュラーモデルを務めていたが、今年7月発売の同誌には突如「隔月のレギュラー出演は今号でラストとなるラウール」という一文が掲載。そして12月8日発売号から「なにわ男子」の道枝駿佑が隔月のレギュラーモデルを務めるという情報が解禁さたのだが、道枝はジャニーズ事務所社長・藤島ジュリー景子氏の「オキニ」であることが知られているだけに、Snow Manファンの間に衝撃が走ったのだ。

 そんななか、11月26日にラウール本人が、ジャニーズ公式モバイルサイト「Johnny’s web」内のグループ連載「すの日常」で、今年4月に大学に進学する際に事務所サイドへ「学業に専念したいです」と伝えていたと告白。続けて「勘違いされたり、それで周りに迷惑がかかったり、自分を可哀想な目で見られるのがすごい嫌」と綴り、これが『MEN’S NON-NO』の件の説明だとファンの間では受け止められた。

「注目すべきは『何かのせいで燻るとかは有り得ないよ笑』という記述や『僕は多分かなりの策士だよん』という自称策士の部分。

タッキー退所や道枝のレギュラーモデル就任をめぐり、Snow Man、そしてラウールに関して何かと世間をザワつかせる報道も続いていただけに、それらを打ち消してファンを安心させようとする意図を感じる。一ジャニタレの発言としては、かなり踏み込んだもの」(週刊誌記者)

 一方、こんな見方も。

「SixTONESと比べても、とにかくSnow Manはタッキーとの距離が近かった。自分たちを見いだしデビューまで持って行ってくれたタッキーが不本意なかたちで事務所をはじき出されたことに、メンバーも思う部分はあるだろうし、後ろ盾だったタッキーがジュリー社長との確執を理由に去ったことで、自分たちの将来を不安視してもおかしくはない。また、ソロでみた場合に、露出が目立つ目黒とラウールの2人とその他のメンバーの間で活動に差がないとはいえず、9人もいればどうしても活躍ぶりや人気に格差が生じたり、目指すべき方向性に違いが生じてしまうのは避けられない。

 Snow Manも強い海外志向を持っているグループだが、当然ながらメンバー間でその温度差に違いはあるだろう。あのキンプリですら方向性の違いで分裂に至った今、ジャニーズで何が起きても不思議ではない。それだけに、業界内ではやはりSnow Manの動向が注目されるわけだ」(芸能事務所関係者)

 事務所創業者のジャニー喜多川元社長の遺志を継いだタッキーの薫陶を受けたSnow Manだけに、なんとかグループを継続させて事務所を盛り立てていってほしいものだ。

(文=Business Journal編集部)

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