4月9日にスタートした今クール(4~6月期)の連続テレビドラマ『医師たちの恋愛事情』(フジテレビ系)における女優・石田ゆり子(45)の演技が、好評を博している。

 石田演じる千鶴は、長らく恋愛から遠ざかっているアラフォー独身女医という役で、斎藤工演じる年下医師・守田春樹と徐々に惹かれ合いながら、患者を救うために情熱を燃やす守田に触発され、千鶴も医師としての自分を取り戻していくという設定だ。

そんな2人を軸として、恋愛や結婚、不倫など医師たちのさまざまな“大人の恋愛事情”が繰り広げられていく。

 石田といえば1990年代、社会現象にもなった超人気連ドラ『101回目のプロポーズ』(同/1991年)をはじめ数多くの “トレンディドラマ”に出演しブレイク。以降、現在に至るまで途切れることなく連ドラや映画などに出演し続けており、私生活でも『医師たち~』の千鶴役と同じく独身を貫いている。

『医師たち~』で石田は、私生活にも仕事にも疲れて色あせた生活を送っていたところ、突然出会った年下の男性医師と恋に落ちることで人生に輝きを取り戻すアラフォー女性を熱演しているが、特に現在30~40代の男性視聴者からは、評価の声が上がっている。

「まだ20代で太い眉毛姿だった石田を知っているだけに、『とても良い年齢の重ね方をしているなあ』と感じる。あれから20年以上たち、若い頃とはまた違った美しさと魅力を放っている。また、ドラマで着ている白衣がなんとなく似合わない感じが、逆に『エロくてヤバいな……』と感じてしまう」(30代男性)

「くたびれた感じが『守ってあげたい』と思ってしまう。特に第1話の最後、桜が舞う中で斎藤工に“ギュッ”と後ろから抱きしめられたり、同僚医師に突然キスをされて切ない表情をみせるシーンが堪りませんね。男性に『ギュッてしたい』と思わせる女性ですね」(40代男性)

●稀有な女優

 そんな石田の魅力について、テレビ局関係者は語る。

「石田のすごいところは、爆発的な大人気を博するような時期はなかったものの、何より20年以上コンスタントに連ドラに出続けているという事実です。それほど長きにわたりドラマの仕事が途切れない女優というのは、小泉今日子など数えるほどしかいません。若い頃はストレートに『若くて清楚な女性』を演じ、その後は『セクシーな不倫妻』や『結婚に乗り遅れた30代女性』、そして『疲れたアラフォー独身女性』まで、年齢の経過に合わせながら幅広い役をこなす実力があってこそといえるでしょう。
所属が大手事務所であれば事務所の力ということもあるでしょうが、石田は自身が社長を務める個人事務所の所属です。バラエティ番組などでは天然キャラっぽい一面を垣間見せることもありますが、妹で女優の石田ひかりも所属する個人事務所を経営しながら、これだけ長きにわたり女優として活躍し続けるというのは、相当のしっかり者であることは間違いありません。そうした芯の強さが演技からにじみ出て、女優としての石田の魅力になっているでしょう」

『医師たち~』の恋愛群像の行方とともに、石田の演技から目が離せない。
(文=編集部)

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