「女は怒らせるもんじゃない……」
この記事を読んだら、誰もがそう思うのではないだろうか? 今回、理不尽と感じた仕打ちに対して、泣き寝入りではなく「仕返し(復讐)」という選択をした女性たちの行動について、加害者と被害者の両方から証言を集めた。
●加害者編
「上司の娘と二股をかけた挙げ句、私を捨てた彼に『セフレとしてなら付き合ってくれる?』と提案。
「いつメン(いつもつるんでいるメンバー)のA子が、仲間のB子の彼氏を寝取ってデキ婚。『これは許せないよね』と、披露宴は全員無断でドタキャンした。あとで聞いた話では『欠席の連絡がないから遅刻かもしれない』と席を撤去するわけにもいかず、無人のテーブルに料理だけが運ばれて異様な雰囲気だったらしい」(32歳・看護師)
「パート先のクリーニング店に、お受験仲間だったママ友が子供の私立中学の制服を『お直し』に持ってきました。不合格だったうちの子供のことを『高望みするからよ』と陰でバカにしていたのを知っていたので、プチ復讐を決行。お店の臨時休業日をあえて教えず、仕上がり品を受け取れないようにしたら『入学式に出られない!』と大騒ぎだったそうです」(40歳・パート主婦)
「私の悪口を言っていたA子、LINEが来ても既読無視は当たり前」(17歳・高2)
●被害者編
「5年間不倫関係にあった部下のA子のことが妻にばれた。私は婿養子なので、これはまずいと、A子に『妻が訴えると言っている。裁判沙汰になったら高額の慰謝料を請求される。しばらく距離を置こう』と自然消滅を狙ったが、半年後にA子から妻あてに宅配便が届いた。『お宅のご主人との思い出の品物です。買っていただいたものもありますので、謹んでお返しします』というメモと一緒に、確かに私が買ってやった数十点にも及ぶ大人のおもちゃやエロい下着、AVが入っていた。さらに、私しか映っていないように編集されたハメ撮り映像も。
「酔った勢いで付き合い始めた、先輩のお局OL・A子。いい加減ウザくなったので別れを切り出したら、『思い出に一緒に旅行してくれたらいいよ』と言うので、嫌々近場の温泉に行った。間もなくA子は退社、『田舎に帰ってお見合いする』と言うので安心していたら、数カ月後に『おなかの大きいA子を見た』という情報が続出した。嫌な予感がしたけど、やぶへびになったらまずいのでスルーしていたら、数カ月後に『あなたの子供です。責任取ってね。追伸 疑うのなら調べてみれば?』という手紙と共に、赤ん坊の写真と髪の毛(DNA鑑定用?)が……。A子をフッたつもりが、人生を棒に振ったようです」(32歳・広告マン)
「ママ友のK君ママに浮気のアリバイ作りを頼んだり、服やバッグを借りたりしていたのですが、彼女の宝物のルイ・ヴィトンにシミをつけてしまったことが逆鱗に触れたようで、絶交を宣言されました。逆ギレした私は、子供に『K君と遊んじゃダメ』と命令。それが原因でK君がクラスの仲間はずれになったことの腹いせだと思いますが、K君ママが私と浮気相手のベッド写真を夫の携帯電話に送りつけてきました。いつの間にか私の携帯電話から抜き取ったみたい。毎日が針のむしろです」(29歳・主婦)
●恐ろしすぎる女の復讐劇
女性の復讐の怖さは「おくびにも出さずに遂行する」という陰湿さにある。
騙し討ちのようにして、自分をフッた男性の子供を産んだ例があったが、自分の体や人生と引き換えにすることも厭わないのだから、太刀打ちするのは至難の業だ。
よく「愛憎」という言い方をするが、愛情でつながった異性よりも、執着や依存、打算といった関係でつながっている同性に対してのほうが、「可愛さ余って憎さ百倍」になるようで、やたらと徒党を組みたがる女性は、特に注意したい。
また、「抜け駆け」「身のほど知らず」といった行動に対して憎悪を示す傾向があり、これは最近話題になっている「格付け」「マウンティング」など棲み分けを明確にしようとする女性心理が影響しているといえるだろう。
ウィリアム・シェイクスピアは、ハムレットに「弱き者よ、汝の名は女なり」と言わせているが、これは女性のか弱さを憐れむと同時に、したたかさを嘆いているようにも思える。女を侮ってはいけないのだ。
(文=編集部)