4月に『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)で1年ぶりのテレビ出演を果たした、元プロ野球選手の清原和博。昨年は薬物使用疑惑に離婚と散々なニュースが伝えられたが、最近はお遍路として四国八十八カ所の霊場を巡る姿が話題になっていた。
そんな清原が、6月28日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した。MCを務めるお笑いタレント・後藤輝基(フットボールアワー)から「最近、いろんなところに行ってるんでしょ?」と聞かれた清原は、「四国のほうに、お遍路さんですね」「八十八カ所回ってるんです」と答え、動機について「もう一回自分を見つめ直す旅と、家族のことであったり、母親のことであったり」と説明した。テレビ局関係者が語る。
「清原のお遍路アピールは『またか』という感じです。『金スマ』出演の際も、過去の出来事をすべて美談に仕立て上げようとする構成に『なんだ、この茶番は』『イメージアップに必死だな』といった批判が殺到しました。『行列』では、白装束に身を包み、花に囲まれた笑顔の写真が映っていましたが、いかにも『禊をしています』『改心しました』と訴えているように見えました。モデルの藤田ニコルの要求に応じて、恥ずかしがりながらも『きゃわたん』とおどける場面がありましたが、それぐらいダークイメージの返上に必死ということでしょう」
また、番組内では2013年9月放送の『明石家さんまの転職DE天職』(日本テレビ系)のVTRが流れた。1999年4月、当時読売ジャイアンツに所属していた清原は、広島東洋カープ戦で小林敦司投手から頭に死球を受けて激昂、乱闘騒ぎに発展してしまう。小林投手は現役引退後、パティシエに転身して東京・代官山にカフェを開店したが、そこに清原がサプライズ訪問するという内容だ。
白のスーツにサングラスという格好で、13年ぶりに清原と小林が対面、清原が「このケーキおいしいね」と話しかける。「ありがとうございます」と恐縮しきりの小林に対し、清原は「一等地で店を構えるっていったら、野球をしていた時以上の努力をしたと思う」「がんばってくれていて、うれしいですよね」「コントロールは悪かったですけど、味のコントロールは抜群」と温かい言葉をかけ、かつての因縁の相手と“和解”した。
小林の店には2人の記念写真が飾られており、それ以降、清原は差し入れに小林の店のチーズケーキを持っていくようになったという。
●まるでブラック企業のような精神論を吐く清原
『行列』での清原について、プロ野球を取材しているスポーツライターは以下のような見方を示す。
「“いい人アピール”に必死という印象です。そもそも、2年近く前の内容がこのタイミングで再び流されるのも、印象操作といわざるを得ません。清原は同番組に『野球評論家』という肩書で出ており、最近も『必ず球界に復帰して監督をやる』と語っているようです。番組内では『最近、少年野球を観に行くことが多い、楽しい』と語っていましたが、その言動を見る限り、とても球界復帰は実現しそうにありません。
『(ピッチャーが)試合を作ったってなんやねん』『お前ら1週間に一回しか仕事ないのに』『100球前後でピュッと帰る』と明らかに個人的な感情を語り、『最後まで投げろアホ』『もっと働け、もっと投げろ』とまるでブラック企業のような精神論を吐いていました。独自の理論があるわけでもなく、さらに『給料はバーンとピッチャーのほうが高くなるでしょ』と待遇の違いにも不満があるようでした。清原は最高年俸4億5000万円、生涯で50億円以上稼いでいるのですが……。これを見て、指導者として声がかかる可能性は皆無でしょう」
共演していたモデルの大倉士門から「最近、一番怒ったのはいつですか?」と聞かれると「最近、怒らない」と答えた清原。「この間も、バチーンってサラリーマンに叩かれたんですよ。『がんばれよ、清原』って」というエピソードの際には、「前だったら、『ん?』っていくところを、『ありがとうございます』」と大人の対応をしたことを明かすなど、“お遍路で変わったアピール”を繰り返した。
13年に東京スポーツが実施した高校球児対象のアンケートでは、「理想の指導者」1位に輝いている清原。
(文=編集部)