電撃的な発表となった、フリーアナウンサー山岸舞彩の結婚による芸能界引退宣言。2013年4月からキャスターを務める『NEWS ZERO』(日本テレビ系)は、9月限りで降板する。



 山岸の所属事務所セント・フォースといえば、人気女子アナを多数抱え、テレビ各局に送り込んでいる事務所。朝の情報番組では、ほぼ全キー局で同事務所のアナウンサーが起用されているが、その強さをNHK関係者が話す。

「受信料で成り立っているNHKの場合、『局アナがいるのにどうしてフリーを使うんだ』という視聴者の声も寄せられるし、ギャラが発生するので製作側もフリーを起用する際にはそれなりの理由付けが求められます。それでも、過去に山岸が『サンデースポーツ』のキャスターになった例だけでなく、皆藤愛子がレギュラー番組を持ったこともありますし、セント・フォースはNHKにも強いです」

 そんなセント・フォースの中でも屈指の人気を誇る山岸だが、今回の突然の結婚・引退に周囲は慌てているという。テレビ局関係者が話す。

「事前に知らされていた関係者が少なく、『ZERO』制作陣をはじめとする日テレ関係者は激怒しています。山岸といえば『ZERO』デビュー直後の13年、『ZERO』担当プロデューサーのY氏によるセクハラ騒動が起こり日テレ内に激震が走りましたが、アクの強い性格ながら仕事ができ、一部からは信頼もされていたY氏を不憫に思っている人が多いのも事実。そのため、山岸のことをよく思っていない局員や『ZERO』スタッフもおり、騒動以降『ZERO』スタッフと山岸との間には見えない壁のようなものが存在し、それは最後まで消えることはなかったようです。セント・フォースは『Oha!4 NEWS LIVE』など他の日テレ番組にも人材を送り込んでいますが、今回の件では間違いなく遺恨が残るでしょう。『ZERO』で山岸の後任キャスターには、局アナかセント・フォース以外から選ばれる可能性が高い。同番組の初代キャスターは小林麻央でしたが、タレントのホラン千秋や局アナの鈴江奈々が務めていた時期もあります。日テレとしては、山岸の突然の降板劇直後にセント・フォースの女子アナを起用するというのでは、メンツが立ちません」

●事務所勢力図に影響?

“セント・フォース1強”にも思えるフリー女子アナ界だが、最近ではフリーアナの獲得に励んでいる芸能事務所も多い。
米倉涼子や上戸彩などを擁するオスカープロモーションには、小島慶子(元TBS)や宮瀬茉祐子(元フジテレビ)などが所属。和田アキ子や榊原郁恵など多数の人気タレントが所属する老舗のホリプロは「ホリプロアナウンス室」を設け、49名を抱えている。関口宏が会長の三桂には、『サンデーモーニング』(TBS)で人気を博す唐橋ユミ、『5時に夢中!』(TOKYO MX)のキャスターである内藤聡子、元日本テレビで『ZERO』キャスター歴もある松尾英里子、『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS)お天気キャスターだった根本美緒など実力派を揃えている。

「セント・フォース以外でも、キャスターを抱えている事務所はかなりあります。しかも、視聴率2ケタも珍しくない『ZERO』のキャスターとなれば、どの事務所もその座を奪いたいと考えています。今回の山岸の一件が、フリーアナをめぐる事務所の勢力図に大きな影響を与える可能性も高いとみられています」(芸能事務所関係者)

『ZERO』のキャスター就任時にも大きな話題を呼んだ山岸だけに、その“卒業”も一波乱を呼びそうだ。
(文=編集部)

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