元プロ野球選手の清原和博が、8月28日に放送されたバラエティ番組『ダウンタウンなうSP』(フジテレビ系)に出演、入れ墨の有無と薬物使用疑惑について言及する一幕があった。
この日の同番組は、お笑いタレント・松本人志(ダウンタウン)と浜田雅功(同)、俳優・坂上忍が、お好み焼き店で清原を直撃するかたちでトークが展開された。
浜田からの「野球界に戻りたい気持ちはある?」という質問には「あります」と即答、「入れ墨入れてて……」と苦笑されると「背中一面には入ってないですよ」「東国原さんでしたっけ? 逮捕されたじゃないですか。それでも、知事になれるんですよ」と弁明した。
「(入れ墨は)犯罪じゃないじゃないですか」「真っ白ですよ、僕」と語る清原は、再び浜田から「クスリやってんの?」と聞かれると、「風邪薬はやりましたけど……」「やっぱり、恨みつらみ買ってるんですよ、そいつらが言うんですよ」と、薬物使用疑惑については完全否定した。プロ野球を取材しているスポーツライターは、以下のように語る。
「『球界に戻りたい』と公言しながら、入れ墨の除去には拒否反応を示しており、明らかに矛盾した言動といえます。さらに、東国原英夫元宮崎県知事の例を出したところなどは、完全な開き直りもいいところでしょう。以前もバラエティ番組で『最近、少年野球を観に行くことが多い、楽しい』とアピールしておきながら、プロ野球のピッチャーに対して『最後まで投げろ、アホ』『もっと働け、もっと投げろ』と時代錯誤の精神論を吐いており、まるで自ら球界復帰を遠ざけているようです。
引退後の清原は、週刊誌上で中日ドラゴンズの落合博満ゼネラルマネージャーへの大批判を展開し、北海道日本ハムファイターズの中田翔選手をこき下ろすなど、やりたい放題でした。清原は現役時代に落合を師と仰いでおり、自身と同じく高校時代からスラッガーとして鳴らした中田については『後継者』と公言するなど、かわいがってきました。それだけに、過去の人間関係をグチャグチャにするような言動に『精神的に不安定なのでは』ともささやかれました。本当に球界復帰できると考えているのは本人ぐらいでしょう」
●解説の仕事中、帰って遊ぶことばかり考えていた清原
清原は薬物使用疑惑が出たことでメディアへの露出が激減し、4月に『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)で1年ぶりのテレビ出演を果たした。
また、以前にプロ野球の解説を務めた際には、仕事中に「終わって、早く遊びに行くことしか考えてない」「この試合、長っ」と思っていたことを明かし、実際に試合後は「(女の子がいる店に)直行して、寿司を運ばせて」と豪遊していたことを語った。
「番組では、お酒を飲みながらのトークだったといえ、解説の仕事に真剣に取り組んでいなかったことを暴露したのはまずかった。球界復帰を熱望しているにもかかわらず、こうした発言をしてしまうことに、関係者からは『あきれた』という声が出ています。番組内では、『球団にこだわらず、一度でいいから監督をやりたい』という姿勢を見せていましたが、監督どころかコーチや解説の仕事も今後は皆無でしょう。7月には『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)に出演、DMM.com証券のCMにも復帰しており、タレントとしての仕事は増やしていますが、そのあたりが精いっぱいといったところだと思います」(前出のスポーツライター)
厳しい状況に置かれている清原だが、ファンの40代男性は、以下のように語る。
「最近のゴタゴタはありますが、プロ野球ファンであれば清原の監督姿を一度は見たいというのが本音でしょう。清原といえば、四国でお遍路をやっていることが話題になりましたが、病気の母親のことを祈りながら歩いていたといいます。親思いで、本来はファンやチームメイトも大事にする人です。折しも、東北楽天ゴールデンイーグルスは大久保博元監督が辞意を表明し、後任人事に揺れています。同世代の友達と居酒屋で野球談義をすれば、『清原監督でいいんじゃない』という話が必ず出ます」
また、別の30代男性のファンはこう語る。
「8月発売の『Sports Graphic Number』(文藝春秋)では、PL学園高校野球部の元監督である中村順司氏と対談していますが、あらためて清原の野球に対する情熱が語られています。
薬物使用疑惑はきっぱりと否定したものの、入れ墨の存在は認めた清原が、再びユニホームに袖を通すことはあるのだろうか。
(文=編集部)