ランチでも夕食でも定番メニューの豚肉の生姜焼き。「豚肉が焦げやすい」「肉がパサつく」などの悩みも多いですが、いくつかのポイントを押さえるだけで、手軽においしい生姜焼きをつくることができます。



【材料(2人分)】

・生姜焼き用豚肉…8枚(約160グラム)
・生姜…2かけ分(20グラム)
・小麦粉…大さじ1
・調味料A(酒、しょうゆ各大さじ1と1/2、はちみつ大さじ1)
・サラダ油…大さじ1/2
・付け合わせ(キャベツの千切り、プチトマト各適量)

【つくり方】

(1)生姜は皮つきのまま千切りにする。皮の近くが香り高いので、ぜひ皮つきで。調味料Aは、はちみつが入ると溶けにくくなるので、下からゆっくりよく混ぜる。

(2)肉は、まな板やバットに1枚ずつ広げ、小麦粉を薄く振る。

(3)フライパンにサラダ油をひいて肉を並べ、強めの中火で1分ほど焼き、少し表面が白っぽくなったら上下を返す。30秒くらいしたら(1)を入れ、手早くからめる。

(4)汁に少しとろみがつくまで、1分ほど焼いて火を止める。付け合わせのキャベツとプチトマトを添えて完成。

 生姜焼き用の豚肉は厚みに差がありますが、今回は1枚20グラムのものを使用しました。これより厚みのある場合は、肉叩きや麺棒などで叩き、肉の繊維を壊したほうが、より柔らかく仕上がります。叩くと大きく広がるので、元の大きさに戻しましょう。

 小麦粉は厚くまぶしすぎると逆効果なので、できれば茶こしなどを使い、まんべんなく薄くまぶしましょう。
まぶした後に、余分な粉をはたくだけでも違います。また、焼く直前にまぶさないと、肉から水分が出てベタベタになってしまうので、気をつけたいところです。

 肉に調味液をつけてから焼く方法もありますが、焦げつきやすいのでおすすめしません。薄めの肉の場合、焼いてから調味液をからめても、十分に味が染みわたります。

 今回は、生姜を千切りにしましたが、すりおろすよりもシャキッとした歯ごたえを楽しめます。すりおろしと千切りをダブルで使えば、生姜の風味がさらにアップします。

 強めの火なら、肉は3分も焼けば完成します。今夜の夕食にでもいかがでしょうか。
(文=重信初江/料理研究家)

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