フジテレビが10月改編でも苦戦している。ゴールデン帯に4本の新番組が登場したが、光は見えていない。
「4月、『世界HOTジャーナル』がゴールデン帯に上がった一発目は8.2%だったことを考えても、初回にしては悪すぎる数字です。通常、新番組は試しに見る視聴者が一定数いる。それなのに、5%台ということは、『フジがつくるものには端から興味を持っていない』という証拠。状況はさらに悪化しています」
新番組紹介の公式ページで、「今最も共感され、話題になりやすいと言われる“ちまたのリアル”な実話を続々と紹介!」と謳っているにもかかわらず、まるで数字が取れないのはどうしてなのか。放送作家が話す。
「“今最も共感され、話題になりやすい”というマーケティングがフジテレビをダメにしているのでしょう。今は、企画書に『こうだから受ける』と書くことが求められ、プロデューサーは『他局でウケてるの?』と聞く。しかし、今ウケてるものは、飽きられ始めているとも言い換えられる。他局で何がウケているのかを気にするテレビ局スタッフが多いのは当然ですが、フジはあまりにそのことを重視しすぎる傾向が強いです」
『巷のリアルTV』のMCには、加藤浩次と田中みな実が起用されている。田中といえば、フジの日曜20時台の『ニュースな晩餐会』が打ち切りになったばかり。
「1年経てば十分という意見もありますが、節操がないように見られても仕方がない。また、『ニュースな晩餐会』の不振は田中の責任ではないとはいえ、時間帯を変えてフジのゴールデンに潜り込んでいる。古巣のTBSやフジのスタッフも、いい気分はしないでしょう」(前出・テレビ局関係者)
『巷のリアルTV』は、「夫婦問題、ご近所問題、子育てにまつわる学校問題など、視聴者が自分自身の状況と照らし合わせて『あるある!』と感じる豊富でリアルなエピソードが続々登場する!」と謳っているが、果たして田中がMCに適任といえるのだろうか。
(文=編集部)