今年2月にAKB48を卒業して女優への転身を宣言していた高城亜樹が5月1日、ブログで所属事務所を辞め、今後フリーで活動していくことを報告した。高城は今年1月に初主演舞台『カサネ』で同事務所の全面バックアップの下、華々しく女優人生の第一歩を踏み出したかに思えた矢先だったこともあり、業界内からは疑問の声が相次いでいる。
「AKB48に所属している間は、彼女たちのスケジュールは完全にAKB48としての活動が優先されるので、事務所にとってはほとんど利益がないのです。ですから、事務所としては卒業してからが勝負。たとえば4月に卒業した高橋みなみは、卒業直後から休みなくテレビやイベントに露出しまくって働いています。今後の活動に向けて大事な時期であることを本人が一番よくわかっていることと、“事務所への恩返し”の意味を高橋がよく理解できているためです。卒業間もない高城を手放すなど、普通の事務所では考えられません」(芸能事務所関係者)
では、稼ぎ時のタレントを手放しても惜しくないほどの事態が起こったのだろうか。高城といえば、AKB時代から高飛車なキャラクターが受けて人気を得たが、その一方で一昨年には「野球選手と会食中」とツイート。プロ野球選手たちと合コンしていることを自ら明かしファンからバッシングに遭い、高城はこれをツイッターの乗っ取りだと主張し、事務所を通じて警察に被害届を提出し、犯人は取引先の社員だったと釈明した。事情を知るメディア関係者は語る。
「乗っ取りというのは彼女の虚言で、高城サイドも今さら対処のしようがなく乗っ取り被害に遭ったということで貫き通したのではないかともいわれています。いずれにしても、その頃から事務所との関係もぎくしゃくし始めたようです」
その後も昨年12月発売の「週刊文春」(文藝春秋)にJリーグ・浦和レッドダイヤモンズのコーチとのお泊まりを報じられた。
●厳しい前途
さらに同事務所にはAKBの柏木由紀も所属。昨年にはジャニーズのグループNEWSの手越祐也との“浴衣抱擁写真”が「週刊文春」に掲載されるというスキャンダルも発生した。
「当初、同事務所はAKBに対して大した期待はしていませんでした。周囲の大手プロダクションの動きに合わせて、ソロになっても見映えのするスタイル重視の高城と柏木、父親が元プロ野球選手の倉持明日香を取りました。以降、AKBがブレイクしてからは、この3人で独自のユニット『フレンチ・キス』を結成。多少はビジネスになったと思います」
では、なぜこのタイミングで高城は独立するに至ったのだろうか。大手芸能事務所関係者は語る。
「今回の独立が事務所の発表ではなく、高城自身がブログで発表したところが円満退社ではないことを感じさせます。ただでさえ芸能界はフリーで生きていくには厳しい業界。少なからず後ろ盾が必要です。何があったにしろ、同事務所を怒らせているのだとすれば、今後大手事務所に所属するのは難しいでしょう。彼女の芸能人生は断たれたといっても過言ではありません。今後も芸能活動を続けていきたいと思っているなら、同事務所と和解して後ろ盾を見つけることです」
高城の前途は厳しい。
(文=編集部)