競馬界で起きた、鮫島克駿騎手(19)の「未成年飲酒・タクシー横暴謹慎」。先輩騎手である松田大作や浜中俊が鮫島騎手に酒を飲ませ、タクシーに泥酔したまま一人で乗せ、悪態をついて警察沙汰になった事件である。

鮫島騎手の飲酒以上に、松田や浜中の先輩としての管理にネット上では批判が噴出している状況だ。

 しかし、さほど大きな話題とはなっていない。

 この第一報を出したのは「アサヒ芸能」(徳間書店)。スポーツ界でのスキャンダルは芸能に次ぐ話題性を持つことを考えれば、大手メディアが後追いで情報を発信してもまったくおかしくないところ。しかし、そのような情報は一切出てくることはない。

「ジョッキーのスキャンダルはタブー中のタブー。JRAはトヨタなどと並ぶ最大級のクライアントで、毎年莫大な広告費を落としてくれる。何気なく見ている出走馬の載った馬柱も、実は広告料が発生している。新聞、テレビ、男性誌やゴシップ誌もJRAの広告なくしては成り立たない。スキャンダルをやれるとしたら、競馬と無縁の女性誌や、広告を掲載していないわずかな媒体くらいしかありません」(競馬メディア記者)

 騎手の中には「ジョッキーの醜聞は表に出ない」と理解している人間も多く、かなり横柄な態度をとる人間も少なくないそうだ。武豊騎手の不倫疑惑が昨年報じられたが、第一報は競馬ファンが集まりにくそうな「女性セブン」(小学館)。同じくほしのあきと結婚した三浦皇成の「女子大生との浮気写真」をスッパ抜いたのも同誌である。
それ以外のマスコミは基本的にダンマリというわけだ。

 鮫島騎手自身も、状況から「飲み慣れている」場合も十分に考えられる。そこまた「俺たちなら大丈夫」という安心感からきているのか……。

「昨年の有馬記念を制した吉田隼人騎手なども、合コンで気に入った子がいないと不機嫌でまったく喋らないということも多く、評判は悪いようです。2014年に女性トラブルでケンカとなり、自身もケガをして騎乗停止になりましたが、そのようなトラブルは決して少なくないですよ。騎手によっては、女性トラブルがあった場合には大金を積んでその場でなかったことにしたりという話もたまに聞きます」(同)

 なんともお騒がせな騎手の世界。マスコミの監視をもう少し強くすべきである。

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