パチンコにおける“必勝法”。
パチンコをされる方であれば、一度は考えることではないだろうか。
現に「初当たり直撃打法」「確変連チャン打法」などなど、パチンコ誌などには『パチンコ攻略法』の広告が掲載されている。その理由は、そうした「手法」に確かな需要があるからという部分はあるのだろう。
古くより存在している『パチンコ攻略法』の広告。今もなお掲載されている事からも、“パチンコ”と“攻略”は切っても切り離せない間柄と表現できる。
庶民の娯楽として誕生したパチンコであるが、昭和55年の『フィーバー機』誕生で射幸性が上がり、年間で数百軒ずつホールが増えるという空前のブームを巻き起こした。そのような状況で「攻略法がある」と聞けば喰いつく人間がいる事は当然だ。
そのような経緯から生まれた『パチンコ攻略法』であるが……その多くには“不正”な手口も多いのが現実だった。
パチンコの“不正な攻略法”を語る上で、『ゴト師』の存在は外す事ができない。『ゴト師』とはパチンコやパチスロに於いて、不正な方法で出玉を獲得する人間の事だ。
強い磁石を使い狙ったところに玉を入賞させる『磁石ゴト』。道具で隙間を開けて、そこからピアノ線などで釘を曲げる『釘曲げゴト』や、正規のパチンコ玉以外の玉を店に持ち込んで遊戯をしたり、そのままジェットカウンターに流し換金を狙う『持ち込みゴト』。
電波を送り強制的に大当たりをさせて玉を出す『電波ゴト』や、パチンコ玉に油を塗ることで玉の摩擦力を変化させ大当たりを引きやすくさせる『油ゴト』など……明らかになっているものだけを挙げても、その手法は様々だ。
1日に数人……いや、数十人が実戦すれば“その被害”が多大なものになる事は論じるまでもないだろう。
かつては年間の被害額「約500億円」という数字を記録。『ゴト行為』は、店側へ多大な被害を与えてきた訳だが……パチンコ業界も黙って指をくわえていた訳ではない。
年月を重ねパチンコ台のセキュリティー・店側のゴト防止設備などは強化。また、パチンコ業界自体が“規制強化”の圧力を受け、出玉を抑えなければならない状況に追い込まれている点も影響しているだろうが、『ゴト行為』の数は多少なりとも減少しているようだ。
ただ、ギャンブルの多くには、昔から一部の領域で『イカサマ』や『不正』が生まれる傾向が強い。
パチンコに“ギャンブル的要素”が含まれている以上、『ゴト行為』を狙う人間も出てしまうのかもしれないが……改めて言うまでもなく『ゴト行為』は犯罪だ。
本記事を読んで下さっている皆さまには、規則に則ってパチンコを楽しんで頂きたいと思う。