大阪夜の街の有名人として知られた榮義則被告が組織的な詐欺の容疑で逮捕、起訴され、大阪地裁の法廷に姿を現したと「フライデー」(講談社)が報じている。

 榮被告はパチンコ攻略法で一時期騒がれた梁山泊グループの人物に薦められ、自らもパチンコ攻略法で巨額の利益を上げた人物。

毎日のように銀座や北新地の高級クラブに顔を出して豪遊し、多くの著名人や裏社会とも交流があったことでも知られている。

 榮被告は中央競馬の馬主もあったが、所有馬の名前を見ると関わりのあった著名人が窺い知れる。2006年のアーリントンC、京成杯オータムHを制し、皐月賞やマイルCSにも出走した「ステキシンスケクン」は、交流があったとされる元タレントの島田紳助氏から取っているとされる。

 さらには元横綱朝青龍からとった「アサショウキング」、元横綱貴乃花から「キングタカノハナ」など、活躍こそしていないが榮被告の交友関係の広さを示すような馬名が多く見受けられる。

 他にも馬名にはないものの、志村けんやゴルフの丸山茂樹、弁護士の橋下徹氏とも関係があったとされる榮被告。相当なカネを稼いでいただけに多くの著名人の「タニマチ」だったことは想像に容易い。

 そんな榮氏が逮捕されたことによって、多くの著名人は戦々恐々ではないだろうか。「フライデー」の記事中にも、島田氏や志村の夜の姿やその深い関係性が詳細に書かれている。

 詐欺によって儲けた金銭で競走馬を購入したということは、不正な金銭がJRAに流れたということにもなるが、こうした人物でも馬主になれるという事実が驚きである。競馬界イメージをより良化させる意味でも、馬主の“本業”の詳細を確認すべきでは、と思ってしまうが……。
(文=ねある子)

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