海外で「クールジャパン」として認知されている日本独特の文化のなかには、アニメやファッションなどのほかに、数百年の伝統を持つ「盆栽」もある。小さな鉢の中に、場合によっては樹齢何百年という小ぶりな木々が生き、四季の風景を表す。

この侘びさびの感覚が、一部の外国人にはたまらないという。

 そんな盆栽を扱う店に、マスコミ、なかでも芸能記者が連日訪れる事態が起こった。
 
「8月に解散を表明したSMAPの木村拓哉の実父が、盆栽店をやっているのです。もともとはサラリーマンだったそうですが、奥さんと飲食業に転じたのち、数年前からカフェを併設した盆栽店を営業しています」(芸能記者)

 そのお店は東京都内の住宅街の一角にひっそりとたたずんでいる。訪れたことのある人物は語る。

「住宅街に佇む雰囲気のあるお店があったので、入ってみたら外からは見えないこぢんまりとした庭の中に、これまた小さな盆栽が100種類以上あったかと思います。
奥でロマンスグレーの素敵な70歳ぐらいの紳士がいたのですが、女性スタッフから『店長』と呼ばれていたので、今思えば木村さんのお父さんだったのだと思います」

 今年1月、初めてSMAP解散の危機が明るみになった際にも、いくつかのマスコミがこの父親の元を訪れている。

「こういった騒動のときには取材拒否の一点張りだろうとダメ元でうかがいました。やっぱり騒動そのものに関するコメントはもらえませんでしたが、雑談には応じてくれたので上司に報告ができました。すごくお気遣いをいただいたと、今でも感謝しています」(新聞記者)

 1月の騒動の際は、SMAPのメンバーがテレビ番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で謝罪するかたちで騒動は収束したはずだった。前出・芸能記者が語る。

「鉢の中の限られた土の中では、木はそれに応じた大きさにしかならないそうですが、気配りすれば木は長く生き続けられる。
SMAPはこれまでになかったアイドル像を生み出しましたが、各メンバーがさまざまなステージで活躍することで枝葉は広がったけれども、25年を超えて長く生きるのは難しかった、ということなのかなと感じました」
 
 キムタク父は、今回の結末に何を思っているのだろうか。
(文=編集部)