昨年のSMAPの解散騒動は、いまだ尾を引いている。同騒動は、SMAPの育ての親でマネージャーだったI氏が、メンバーを引き連れてジャニーズ事務所を独立しようと画策したものの、木村拓哉が反対したことで頓挫した。

結局、I氏のみがジャニーズを追われることになり、これが原因でグループ内の亀裂は拡大。結果、希代の国民的アイドルグループは昨年末、解散というかたちで終止符を打った。

「それでもSMAPへの世間の関心は相変わらず高く、1月から木村拓哉と草なぎ剛(編注:「なぎ」は正式名は漢字)の主演ドラマがスタートしたことで視聴率を比較されたり、メンバーがさまざまなメディアでSMAP関連の発言をしないかどうか、各スポーツ紙のウエブ班は綿密にチェックしています」(ワイドショー関係者)

 そんななか、元光GENJIの諸星和己と大沢樹生が、昨年12月にジャニーズのタブーに触れる過激オフレコ発言を揃ってしていたことは、あまり知られていない。光GENJIといえば、1980年代後半から90年代初めにかけて一世を風靡したジャニーズの7人組アイドルグループだ。95年に解散し、諸星と大沢をはじめメンバーの大半はジャニーズから独立してしまう。スポーツ紙記者が、2人の会見を振り返る。

「諸星と大沢はこの日、2人でディナーショーを開催したのですが、初めから“暴走”していました。諸星は『オレがなんで結婚しないか? ●●だから。ジャニー(喜多川社長)みたいなものだから』とジャニー喜多川社長を揶揄しながら冗談を言ったり。報道陣はみんな苦笑いでしたよ」

 もちろん、話題は解散騒動の渦中にあったSMAPにも及んだ。もともとSMAPは光GENJIのバックダンサーを務めたり、メンバーの不仲や独立に動く点など共通点が多い。まず諸星が「僕たちは僕たちのスタイルがあって、彼らには彼らのスタイルがある。
彼らについて言う権利があるのは、応援してきたファンだけ」と言えば、大沢も「芸能界を辞めるわけじゃない。変な詮索をせず、彼らの功績を称えて、温かく見守ってほしい」と後輩にエールを送った。

●あまりにも過激な発言

 ところが、SMAPの再結成の可能性について聞かれると、諸星に火がついた。

「初めは『時が解決する。僕らだって22年振りなんですから』と殊勝なコメントをしていたのですが、その続きがすごかった。『時間がたてば、いろいろ変わるんですよ。どうせ、ジャニーもメリー(喜多川副社長)も死ぬわけだし!(20数年経って)生きていたら怖いでしょ?』と言い放ったのです。完全に場は凍りつきました」(同)

 ジャニー氏は御年85歳。姉のメリー氏は90歳を数える。たしかにあと20数年たてば、どうなっているかはわからない。SMAPの存続を願ったジャニー氏はともかく、解散の一因にもなったメリー氏が不在となれば、大きな障害がなくなることは間違いないだろう。とはいえ、あまりにも過激な発言ではある。


「大沢は『(諸星が)圧力でつぶされることを目の当たりにしたい』と笑いに変えていましたけどね。終了後、諸星も『記事にしないで!』と平謝りでした。まあ、言っていることは過激ですが、要するにそれだけジャニーさんもメリーさんも芸能界に大きな権力を持っているということ。いつか応援してくれたファンの前で、SMAPをもう一度見せるべきと言いたかったんだと思います」(前出スポーツ紙記者)

 もっとも、メリー氏もジャニー氏も「現在は、元気いっぱい」らしい。

「メリーさんは不祥事を起こしたタレントやヘマしたスタッフを怒鳴るのはしょっちゅう。ジャニーさんも『アイデアがいっぱい出てくる』と意気軒昂。2020年の東京五輪に向けて、その時に来日する外国人観光客に向けたショーをやりたいと息巻いていますよ」(テレビ関係者) ジャニーズ帝国の盤石さは当面ゆるぎそうにない。
(文=豊島三郎/ライター)

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