第1話の平均視聴率が16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調の『コード・ブルー』を放送するフジテレビと、パチンコ・パチスロ遊技機の製造販売を行うサミー株式会社が共同制作するドラマが話題になっている。

7月18日、サミーは異世界バトルSFドラマ『ROAD TO EDEN』をフジテレビと共同で制作することを発表。

フジテレビが運営する動画配信サービス「FOD」にて今秋より公開予定となっている。

ドラマの舞台は、地球とは別の架空の惑星。人類は戦争を終結させたヒト型兵器の支配下に置かれ、貧しい生活を送っていた。その過酷な状況下に生き、ニュークローン軍に反乱するレジスタンスのメンバーの主人公カイトは、自身の出生の秘密を求めて仲間5人とともに、「エデン」を目指すというストーリーだ。

気になるキャストは、主人公の柄本佑やヒロイン役の久松郁実、個性派俳優の古田新太や、内山理名、岩城滉一という豪華な顔ぶれとなっている。7月15日から都内で開催されている「お台場みんなの夢大陸2017」スマイルランド内「サミーエンタメパーク」では、キャストの衣装展示が行われており早くも注目を集めているようだ。

視聴率で低迷が続くフジテレビ。ドラマの象徴と評された月9も、かつての存在感を放つことはできていない。ここ最近の月9は、初回から1ケタというのも珍しくなかったのは事実だ。

そんなフジテレビにとって『コード・ブルー』の好発進は大きな意味を持つ。本作のヒットによって状況が大きく変わるとは思えないが、「月9復活」へ繋がる“きっかけ”になることは十分に考えられる。今後の展開次第ではあるが、勢いを取り戻す可能性が浮上してきたと言えるだろう。


注目度が上昇している状況と考えれば、フジテレビにとってこのような他業界とのコラボという試みは大きな効果を得られるのかもしれない。ただ今回の発表に対する反応は、良いものばかりではないようだ。

「なぜパチンコメーカーのサミーさんとドラマなのかと感じた方は多いようです。一部の方は『パチンコ化するんでしょ?』と考えているみたいですよ。確かにヒットした際にパチンコ化すれば宣伝効果は抜群ですからね。その考えを持っていても不思議ではありませんし、ドラマがヒットすれば話題の新台になるのではないでしょうか。

ただ肝心の作品に対する反応はイマイチのようです。本格的SFドラマと仕上がりに自信を見せていますが『これは学芸会かな……』『センスが絶望的に感じられない』という声が目立ちます。あとは『雰囲気がヨシヒコ……』『ヨシヒコの後追いでは?』と大ヒットしたテレビ東京系列の勇者ヨシヒコに似ていると呆れている方もいるようです。色々な意味で話題にはなりそうですが、『コード・ブルー』に続けるかは疑問ですね」(記者)

規制が強まっている影響もあり、厳しい時代へと突入しているパチンコ業界。そのような状況下、自社のブランドイメージの浸透を図る動きは必要だ。そのように考えれば、幅広い層が視聴するドラマという分野への参戦は有効なのかもしれない。


仮に『ROAD TO EDEN』のパチンコ化が予定されているのであれば、絶大な効果も見込めるだろう。もちろん本作がヒットするか否かで、結果は大きく変わりそうではあるが……。
(文=ギャンブルジャーナル)

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