“カトパン”こと元フジテレビで現在はフリーの加藤綾子アナが、4月から始まるフジの新報道番組のメインキャスターに起用されることが一部で報じられた。フジは夕方の報道番組を一新し、現在の『プライムニュース イブニング』からプライムブランドを外すという。

裏では『news every.』(日本テレビ系)や『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日系)などが放送されており、苦戦を強いられているため、テコ入れ策のひとつとして加藤アナを“復活”させると考えられている。

 また、TBSの宇垣美里アナは3月末で退社し、4月からはフリーとして活動することが発表された。TBS出身のフリーアナといえば、先輩の田中みな実アナもバラエティ番組などで活躍中だ。さらに、テレビ朝日の小川彩佳アナも結婚を機に3月で退社。約7年半にわたって『報道ステーション』を担当した人気アナがフリーとなるだけに、各局で争奪戦が予想されている。

 しかし、彼女たちのように華やかなスポットライトを浴びるフリーアナは、ほんの一握りだ。宇垣アナや小川アナも参戦することで、今後のフリー女子アナ市場はこれまでにない大激戦区になるとみられている。目立つ存在の陰で、姿を消しつつある人がいるのも事実だ。

 まずは、昨年に大手芸能事務所のアミューズと契約した、あの女子アナだ。

「さまぁ~ず・大竹一樹の妻の中村仁美です。2017年7月にフジを退社後、昨年からフリーアナとして活動しています。『踊る!さんま御殿!!』『行列のできる法律相談所』『メレンゲの気持ち』(いずれも日本テレビ系)など、注目される人物が必ず通る番組はほぼ一周しましたが、結局、大竹へのグチしか武器がないことがわかり、活動が広がっているとはいい難い状況です。
芸人夫とアナウンサー妻の成功例といえば、おばたのお兄さんとフジの山崎夕貴アナがありますが、大竹は彼らのようにプライベートをさらしたくない性分なので、中村の暴露も意外と小ネタが多く、完全に“恐い妻”と呼べるほど振り切ってはいません」(テレビ局関係者)

 続いては、旬を過ぎてからフリーに転身し、好機を逸した女子アナだ。

大橋未歩は、テレビ東京時代から『アナウンサーにはあまり見ない美ボディ』と噂され人気を博していましたが、その頃は特にアクションを起こさず、評判も聞かれなくなった頃にいきなり退社。昨年2月から、元TBSの雨宮塔子が所属するプントリネアに在籍していますが、民放のレギュラーは深夜番組の『有田哲平の夢なら醒めないで』(TBS系)の1本のみ。フリー転身後の田中みな実が『an・an』(マガジンハウス)誌上で肘ブラヌードを披露していましたが、そういった思い切りの良さもなく、かつての人気のお釣りで活動しているようなものでしょう」(同)

 もうひとり、旬を過ぎてからフリー転向をしてしまった男性アナがいる。愛称は「アンディ」だ。

「元TBSの安東弘樹です。局アナ時代は『アッコにおまかせ!』に16年間出演し和田アキ子の横で進行アナを務め、『王様のブランチ』や『はなまるマーケット』といった看板番組でも活躍しました。後輩の安住紳一郎の人気が定着する前は、彼がTBSの男性アナの顔だったといってもいいでしょう。昨年3月、27年所属したTBSを離れ、フリーの道を選択。その直後は『アウト×デラックス』(フジテレビ系)や『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)などのバラエティにも露出しましたが、爪痕は残りませんでした」(同)

 現在はBSやCS、TOKYO MXなどの番組に出演している安東アナ。日テレからフリーに転身後も快進撃を続ける羽鳥慎一アナや、昨年4月にフジを退社し男性アナとして初のオスカープロモーション入りを果たした田中大貴アナに比べて、存在感や話題性が低下した感は否めない。

 成功すれば局アナ時代よりも稼げるといわれるフリーアナだが、その実情は悲喜こもごものようだ。
かつてほどフリーアナという存在が珍しくなくなっているなか、転身する際には自分自身の価値を再点検することが必要なのかもしれない。
(文=編集部)

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