混雑時でも2倍の通信速度「au 5G Fast Lane」実測レポート、動画視聴や通勤通学、イベントも快適な優先レーンでスマホの電池持ち改善効果も

朝晩の通勤通学はもちろん、花火大会やフェス、テーマパークや商業施設……などなど、混雑時に問題となるのが通信速度。
いくらデータ使い放題サービスが普及しても、速度が出なければ意味がないわけですが、auが画期的なサービスを開始したのでさっそくレビューをお届けします。詳細は以下から。

◆「au 5G Fast Lane」とは？
まず押さえておきたいのが、auが7月1日（火）にスタートさせた「au 5G Fast Lane」。以下のプランに加入しているユーザーへ優先的に帯域を割り当てることで、混雑時でも5Gデータ通信が快適になるというものです。
auバリューリンクプラン
auマネ活バリューリンクプラン
使い放題MAX＋ 5G
auマネ活プラン＋ 5G
なお、利用に当たっては「My au」ないし公式ページからの申し込みが必要です。

◆混雑した場所で大容量ファイルをダウンロードしてみた
・OS、アプリダウンロード編
今回Buzzap!編集部では、au 5G Fast Laneの実力を測るべく実地に即した検証を実施。
まずは地下を走る東急田園都市線の二子玉川～渋谷間で、2台のGalaxy S22（左がau 5G Fast Lane対応、右が非対応）のOSをアップデートしてみました。

アップデートファイルは4.1GBもあるため、ダウンロードにかなりの時間を要すると表示されています。


結果はこんな感じ。最初の表示とは打って変わって、渋谷に着くまでの15分の間にFast Lane対応機が2倍の速さでダウンロードを終えてしまいました。

テストの様子。使える電波が多くないトンネル内ではさほど差が出ないものの、駅に着くたびに速度がグンと上昇。一気に非対応機を引き離しています。

渋谷に着いてなおアップデートファイルのダウンロードを続ける非対応機。一方、Fast Lane対応機はインストールが終わりつつあります。

混雑しているラッシュ時の渋谷駅にもかかわらず、各アプリのダウンロード速度も爆速なFast Lane。「スマホゲームのアップデートが終わらなくて遊べない」といった懸念もありません。

・動画ダウンロード編
続いては若者や外国人観光客、サラリーマンやなどでごった返す渋谷駅そばの飲食店でネトフリの動画をダウンロード。

Fast Lane対応機が0.97GBの動画を1分、非対応機は2分でダウンロードし終えました。よくよく見ると対応機が爆速でダウンロードを終えてから非対応機のダウンロード速度が上がっているため、まさに「優先レーン」という表現がぴったりです。

混雑するホームや繁華街、イベント会場、商業施設などで優先的に帯域を割り当てるau 5G Fast Lane。
「今撮った花火をSNSにアップしたいのに時間がかかる」「電車で動画がスムーズに見られない」といった不満を解消してくれるサービスです。
◆バッテリー節約の思わぬ副作用も
ちなみに今回、非常に興味深かったのが「Fast Lane対応機のほうがバッテリーが長持ちする」という点。
Fast Lane対応機、非対応機とも同じ内容の操作しかしていないにもかかわらず、気が付けば非対応機のほうが10％近くバッテリーが多く減っていました。

おそらく大容量ファイルをダウンロードする際などに短時間で通信を終えてしまう分、Fast Lane対応機のほうが電池の消費が抑えられることが背景にあるとみられます。

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