10月13日(月)の閉会が迫る中、来場者が急増している万博会場の通信品質をKDDIが一気に改善してみせました。詳細は以下から。
KDDIのプレスリリースによると、同社は8月29日に万博会場内の混雑エリアにミリ波の5G中継器を設置したそうです。
中継器は光回線の敷設が不要で小型・軽量なことから、回線工事を伴う基地局工事と比べて工期を8割以上削減。なんと設営期間が1日で済んだとしています。

また、同社は開幕前にSub6の5G基地局を会場内外に新規で整備したほか、1台の無線装置で3.7GHz/4.0GHz帯の2つの周波数を同時に使用できる「DB-MMU」も導入。
5G SA利用時、キャリアアグリゲーション技術によって最大2倍の通信速度を実現できるようになっています。

また、位置情報を活用した人流分析ツール「KDDI Location Analyzer」で混雑エリアを分析し、通信が不安定になる場所を特定した上で、今回のミリ波中継器を効果的に配置。

その結果、イベントが日々開催されるEXPOアリーナで下り1.5Gbps以上、上り400Mbps以上の超高速通信を実現したほか、ミリ波にトラフィックが分散されたことで会場内の通信品質が改善したとしています。
