大恋愛の末に結ばれたカップル、社内結婚、婚活で知り合った2人、友だち夫婦。

世の中にはいろいろな結婚の形がありますが、「病める時も、健やかなる時も」と誓ったものの、長く一緒に暮らすうち、「本当にこの人で良かったの?」と疑問に思えたり、結婚生活の行先に不安を覚えたりすることが、誰にでも1度や2度はあるもの。

そんな中、一生添い遂げることができる夫婦は何が違うのでしょうか。海外サイト「redbook」が、長続きする結婚の特徴について、特集していました。

些細なことでも、相手に真っ先に話したくなる

精神療法士のシュミッツ博士夫婦は、「ゴシップでも、面白い発見をした時でも、最初に話したくなる相手として思い浮かぶのが、夫や妻であることが大事です。(中略)内輪ネタやジョークを共有することが、2人の絆を深めます。」とアドバイスしています。

「redbook」より翻訳引用

生活の中で遭遇する些細なことや、馬鹿げた冗談の話し相手としてまず真っ先に相手の顔が思い浮かぶのは、心から寛げて、信頼できている証拠。

大事なことや人生の決断を迫られた時には当然、夫婦間で話し合うものですが、案外、夫婦のつながりを強く感じるのは、他の人から見たら取るに足らないようなことを2人で分かち合い、面白がることができる瞬間のような気がします。

たとえ外で嫌なことがあったとしても、家に帰ってどうでもいいようなことを笑い合える夫や妻がいれば、人生はそんなに悪くない、と思えるもの。
1日の終わりには今日あったことを報告し合う、お互いに多忙な時も、メールでコミュニケーションを取るなど、心がけたいものです。

対立を恐れない

研究によると、数年にわたりある程度の衝突があった夫婦の方が、最初はまったくケンカをしなかったのにその後に頻繁に相手を攻撃し出すような2人よりも結びつきが強いことがわかっています。(中略)怒りは、まったくもって自然な感情ですし、ケンカしても良いのです。夫婦がお互いに、謝り方とさっさと次に進む方法を知ってさえいれば。

「redbook」より翻訳引用

誰でもできればケンカは避けたいものですが、表向きは平穏だからといって、夫婦円満とは限りません。

突然ケンカが勃発した時は、実は水面下での我慢が澱のように溜まっていたということも。
特に、男性にこちらの気持ちを察してくれるのを期待しても、そんな日はいつまで経ってもやってこないのがほとんどなので、言いたいことは、はっきり言った方が良さそう。

ただし、「怒り方にも礼儀あり」。そして、やはり衝突すると嫌な気持ちになり、傷つきもするので、お互いに「ケンカしても大丈夫」という合意を持つのは、そんなに簡単ではないと実感します。こればかりは、時間をかけて2人で経験を重ねていくしかなさそうです。

2人で成長しながらも、ひとりの世界を持つ

秘密が2人の関係に良くないのは明らかですが、例えばいとこの結婚式で披露するためにダンスをこっそり習う、休暇のアイデアを密かに練る、などの小さな秘密を持つことは、絆を深めることに役立ちます。馴れ合いはロマンスの敵です。自分だけの世界を持ち、成長しようとし続けることが大事です。

「redbook」より翻訳引用

いくら夫婦といえども、何もかもわかってしまった相手に惹かれ続けるのは難しいもの。時には相手の知らない面を垣間見たり、「お、やるな」と思ったり、思わせたりしたいものです。お互いに仕事で頑張っている姿を見せ合うのも、たまにはいいですね。

多忙な毎日にも、2人の関係を見つめる時間を

結婚生活は、気の遠くなるような日常の繰り返し。

ですが、同時に、星の数ほどいる人間の中からたったひとりを選び、ずっと添い遂げるなんて、まるで奇跡のようでもあります。

日々の忙しさに紛れ、見過ごしがちですが、時には立ち止まってパートナーとの関係を見つめてみる時間を持ちたいと思います。

[redbook]

Marry me today and everyday. Wedding picture in black and white via Shutterstock

(田上晶子)

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