皇帝が愛したパン。14世紀から続く王室御用達ベーカリーが上陸 (2015年8月12日)

皇帝が愛したパン。14世紀から続く王室御用達ベーカリーが上陸

2015年08月12日(水)11:15

404ページ | cafeglobe

続々と上陸する海外のグルメ。その中でもパンやスイーツといえばフランスをイメージしますが、ヨーロッパの食文化の歴史を辿ると、かつてはウィーンが中心地。

ヨーロッパ全土を掌中に収めたハプスブルク家の統治の下、周辺諸国からのさまざまな文化が融合して、ヨーロッパスタンダードを築いていました。そうした伝統は、いま現在も息づいています。

ハプスブルク家御用達ベーカリー

世界遺産の街グラーツにある最古のベーカリーで、オーストリアでも歴史ある名店のひとつである「ホーフベッカライエーデッガー・タックス」。

14世紀にはすでに営業していたとも伝えられるこのお店は、ハプスブルク帝国の皇帝にパンを献上して以来、王家の食卓へパンを供給し続け、1888年には、「オーストリア-ハンガリー帝国王家御用達」の称号を授与されます。

そんな王家御用達としての品格を現代に受け継ぎ、市民たちからも愛されている「ホーフベッカライエーデッガー・タックス」が、この度はじめて、世界進出。グラーツ旧市街の外に出たことのない名門店が神田にある「マーチエキュート神田万世橋」にお店をオープンさせます。

王家御用達のレシピを受け継ぐ

レシピの大半は王家御用達の称号を授かった当時のまま。もちろん日本でも、本店と同じ技で、同じ味が再現されます。

ハンドカイザー

代表的なものが、カイザー＝皇帝の頭に輝く王冠を模したらせん状の「ハンドカイザー」。ひとつひとつ職人の手で成形されるとあって立体的に仕上がり、焼き上がりの生地もきめ細やか。

シシーブッセル

フランツ・ヨーゼフ1世の妻であるエリザベート皇后のために考案した一口菓子「シシーブッセル」はヘーゼルナッツで作ったサクサクの生地に、アプリコットジャムが挟んであって、上品な酸味がアクセントになっています。

日本限定商品もラインナップ

日本出店に際しては伝統的なパンに加えて、スライスしたパンの上にハムやスモークサーモン、ホワイトアスパラや野菜のディップなどをのせたオープンサンドも販売。

手のひらサイズなので軽いランチやアペリティフにも最適。また日本限定アイテムとして、王家御用達の品格を備えたスイーツも販売します。

鉄道の高架下を改装した商業施設「マーチエキュート神田万世橋」の一画に誕生するとあって、歴史を感じさせる赤レンガの建築が、王家御用達という風格にぴったり。どんな店内になるのかも楽しみです。

味だけではなくて、伝統や気品がそのまま海を渡ってやってくる！口にすれば、その歴史を感じずにはいられません。まるで、自分が王家の一員になったような優雅な時間が過ごせそうです。

［ホーフベッカライエーデッガー・タックス］
9月5日オープン
住所：東京都千代田区神田須田町1-25-4 マーチエキュート神田万世橋 S3 区画

（松崎桃子）

■ あわせて読みたい
//= 0 || ua.indexOf('trident') >= 0);if (isIE) { (function(d) { var pc = d.createElement('script'); pc.type = 'text/javascript'; pc.charset = 'utf-8'; pc.async = false; pc.src = '/asset/pc/js/ie/xdr.js'; var s = d.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(pc, s); })(document); (function(d) { var pc = d.createElement('script'); pc.type = 'text/javascript'; pc.charset = 'utf-8'; pc.async = false; pc.src = '/asset/pc/js/ie/swfobject.js'; var s = d.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(pc, s); })(document);}//]]>////このページではJavaScriptを使用しています。JavaScriptをONにしてください。