そんな時、実際に私たちの体内では、ホルモンや脳内物質が変動し、その影響で身体にいろいろな変化が起きるそうです。
そこで、海外サイト「Health.com」の中から、恋に落ちた時に身体に起きるユニークな変化を紹介します。
声が高くなる2011年に進化心理学ジャーナルに発表された研究によると、女性が男性に話しかける時、肉体的に惹かれていればいるほど、声がより高音に、フェミニンになる傾向があることがわかりました。
「Health.com」より翻訳引用
以前、仕事ではいつもキリッとしたシャープな印象の女性が、恋人と一緒の時には声もしゃべり方もやわらかく、かわいらしくなっているのを見て驚いたことがありますが、まさにこれだったのかも。
鳥が高い声で鳴いて異性を惹きつけるのと変わりなく、人間も動物なんだな、と思わされます。
骨が強くなる男性にもおもしろい変化が。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究では、安定した恋愛関係または結婚生活を送っている25歳以上の男性の骨は、より強いことがわかりました。ただし、長期的な関係からこういった恩恵を得るのは、協力的な女性をパートナーに持つ男性のみでした。愛情深くない女性、感情面で寄り添ってくれない女性が相手の場合は、同じ効果は得られなかったのです。
「Health.com」より翻訳引用
幸福な結婚生活を送っている人は寿命が長くなると聞いたことがありますが、男性の場合、骨まで強化されるとは驚きです。しかも、パートナーの資質によるとは......。
私事で恐縮ながら、私のパートナーは普通にジョギングしていた時になぜか骨折するほど、骨が弱いです。ちょっと複雑な気分になりました。
2010年のスタンフォード大学の研究によると、情熱的かつ熱烈な恋愛関係は痛みに関して薬と同様の働きがあるという結果がでました。研究者たちは、強い愛情は痛み止めが作用する時と同様の脳の部分に働くとし、(中略)愛情によって引き起こされる報酬系の神経回路が、痛みを治療する際の新たなメソッド開発につながると考えています。
「Health.com」より翻訳引用
痛み止め効果まであるとは、恐るべき愛のパワーです。
いつも誰かに恋している恋愛中毒の人は、脳内麻薬が出ていると聞きますが納得。激しい愛情に翻弄されれば、痛みさえ甘美なものになり得るのでしょうか。
気分が悪くなる恋愛はポジティブなことばかりかと思いきや、そうでもないようです。
デートし始めたばかりの頃に起きる食欲の低下や不安は珍しいことではなく、相手を本気で好きだという身体上の証です。「恋わずらいはストレスホルモンであるコルチゾールが胃の血管を収縮させるものと考えられ、そのために気分が悪くなるのです。」と研究者は言います。この症状は、相手に慣れるにつれて消えていきます。
「Health.com」より翻訳引用
かつて恋愛初期によく吐き気をもよおしていた私は、これを「恋のつわり」と呼んでいます。恋は、心身にとって強いストレスでもあるのです。ちなみにコルチゾールは、増えすぎると血圧や血糖値を上昇させてしまうとか。
アメリカ心臓協会によると、失恋で死ぬこともあり得るのは科学的事実です。「ストレス起因性心筋症」と呼ばれ、パートナーの死や離婚、ひどい失恋のような感情的にストレスの多い出来事でストレスホルモンが高まり、健康な人にさえ起き得ます。症状は、しばしば心臓まひに似ており、息切れ、不整脈や胸部の痛みを伴います。
「Health.com」より翻訳引用
失恋を英語でブロークン・ハートと言いますが、単なる比喩ではなく文字通り、失恋のショックのあまり心筋症が起きることがあるのです。「ハート」が心と心臓の両方を指すのも、うなずけます。
さすがに命を落とすことは稀なようですが、いままでに本気の愛を失い、深い悲しみを経験した人ならば、恋愛は死に至る病、であることも実感できるでしょう。
心身に大きく影響する恋愛記事では他にも、創造性の高まり、体重の増加、第六感が働いて超能力的な力が身につく、等が紹介されていました。
後から振り返って「あれは何だったんだろう?」と自分でも不可解な言動や、心身への変化が起きるのが恋愛。必ずしも良いこと、楽しいことばかりではないですが、自分や世界が一変するような恋愛は、やっぱりいくつになっても、誰にとっても、この上なく不思議で、痛くて、おもしろいものです。
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