歴史と格式を誇る、世界のロイヤルファミリー。かつては王族同士や貴族としか婚姻関係を結ばなかった彼らも、いまではイギリスのケイト妃のように、一般人からプリンセスを受け入れるケースが増えています。

そんな現代のプリンセスたちは、一体どんな人物で、どのようにしてプリンスを射止めたのでしょうか。

離婚歴のあるジャーナリストだった、スペイン王室のレティシア妃

スペイン国王フェリペ6世の妻、レティシア妃。国王との間にふたりの王女を持つ現在43歳の彼女は、結婚前はCNNのジャーナリストとして、ニューヨークのグラウンド・ゼロからの実況中継やイラク戦争のレポートも行っていたそう。

そんな彼女は、

2002年、ガリシア湾での石油漏れを取材した際に、同地を訪れていた当時のフェリペ王子と出会った。

Business Insider」より翻訳引用

とのこと。ふたりは2年後に結婚しますが、レティシアさんには離婚歴があったために、結婚の発表はカトリック国である多くのスペイン国民に驚きを与え、異色のお妃となりました。

元オリンピックのメダリスト、モナコのシャルレーヌ公妃

モナコ公国のアルベール2世の妻、シャルレーヌ公妃は、ブロンドに177センチの長身で、スーパーモデルのような容姿を持つ女性。南アフリカ出身で、元水泳選手としてシドニー・オリンピックで入賞した経歴を持つアスリートです。

現在37歳の彼女は、昨年、男女の双子を出産。将来の大公の母となりました。

夫のアルベール大公は、ハリウッドからロイヤルファミリー入りした伝説の女優、グレース・ケリーの長男で、5回も冬季オリンピックに出場しているアスリートでもあります。スポーツが2人を結び付けたようです。

皇太子とパブで出会ったデンマークのメアリー王太子妃

ある雑誌で、世界一スタイリッシュなプリンセスに選出されたデンマークのメアリー王太子妃。現在43歳の彼女は、オーストラリア出身。大学で法律を学んだのち、大手広告代理店でバリバリ働いていたキャリア・ウーマンでした。

王太子との出会いは、

シドニー・オリンピックの際に、王太子がお忍びで訪れていたパブでした。フレデリク王太子は「フレッド」と自己紹介し、メアリーには自分がプリンスであることを言わなかったのです。

Business Insider」より翻訳引用

パブで出会った外国人が、まさか王太子だなんて映画のような話。4年後に結婚したふたりは、現在4人の子どもたちに恵まれています。

ファッションブランドのPR担当だった、ギリシャのタチアナ妃

ギリシャのタチアナ妃は、「ダイアン フォン ファステンバーグ」のイベント・プランナーとして働いていましたが、2003年にスキー休暇中のニコラオス王子と共通の友人を通じて出会いました。

Business Insider」より翻訳引用

プレイボーイの独身主義者として有名だった王子は、じつはデンマークのフレデリク皇太子とメアリー妃が出会ったシドニーのパブにも居合わせたそう。

6年間の交際の後に王子と結婚したタチアナ妃は、ベネズエラ生まれで現在35歳です。

ヨルダンのラーニア王妃は元アップル勤務

その美貌で有名なラーニア王妃はクウェート生まれの45歳。

当時の皇太子アブドゥラ2世と彼の姉が開いたパーティで出会ったラーニア妃は、当時アンマンにあるアップル社で働いていました。

ふたりはすぐに恋に落ちたようで、2か月後には婚約を果たしました。

Business Insider」より翻訳引用

パーティでプリンスと恋に落ち、すぐに婚約・結婚とは、まるでおとぎ話のようです。現在、4人の子どもの母となった王妃は、女性の人権や、世界の公衆衛生のアクティビストとしても広く知られています。

ノルウェーのメッテ=マリット妃は離婚歴のあるシングルマザー

現在42歳のメッテ=マリット妃。

ホーコン王太子とは、ノルウェー最大のロック・フェスティバルのガーデン・パーティで出会いました。(中略)2001年に結婚した2人には、子どもが2人います。

Business Insider」より翻訳引用

フジ・ロックで王太子と出会って結婚、と置き換えてみると、その異色ぶりがリアルに想像できます。

彼女の場合は、ひとり息子を未婚のまま出産したシングルマザーだったうえに、父親が麻薬絡みで服役中。自身にも麻薬使用等の過去があったため、ノルウェー国民やマスコミから反発を受けます。

2000年の婚約会見で涙ながらに自分の過去を話し、一気に国民の支持を獲得した彼女は、今ではすっかりノルウェーの人気プリンセスです。

今どきのプリンセスはリアルな現代女性

キャリア・ウーマンやシングルマザー、離婚歴があったりと、現代のプリンセスたちは多彩な経歴。プリンスとの出会い方も、バーやパーティ、ロック・フェスティバルと、昔だったら考えられないようなシチュエーションです。

おとぎ話のような出会いがありつつも、現代的でリアルな女性を映しだす、世界のプリンセスたち。今後は、時代の変化とともにどんな女性たちが登場するのでしょうか。

Business Insider, Daily Mail, Today, Biography

photo by Getty Images

■ あわせて読みたい
老け印象の80%は紫外線が原因!? 肌が欲しがる意外なもの
あわただしい年末の日々にうるおいを。「落とすこと」の大切さ
香りで五感を刺激する。個人書店の店主が教える、読書の楽しみ方
更年期を上手に過ごすために。リアルな体験談と女医が答えるQ&A
大人は22時から盛り上がる。女同士の夜遅パーティ
編集部おすすめ