SATCキャリーの台詞を振り返ったらやっぱりいまもグッときた

先日、大好きだった『Sex and the City』のTVシリーズを見返すと......やっぱりいま観ても面白い！　

いえ、恋愛に仕事に人間関係にとさまざまなことを乗り越えてアラフォーになったいまこそ、あらためて主人公キャリーの機知にあふれるセ台詞が胸に響きます。

I miss Carry......。そんな思いは米国女性たちも同じようです。

自由奔放だけど、ときに繊細で、コラムニストならではのユーモアと知性を兼ね備えているキャリー。そんな彼女の名言がいまなお海外メディアで特集されるのも頷けます。そこで今回は、それらをピックアップしつつ『SATC』の世界を振り返りたいと思います。

彼は恋人じゃないの。いままさに試着中ってところよ。＜シーズン１エピソード３＞

「MYDOMAINE」より翻訳引用

友人夫婦から紹介された可もなく不可でもない男性。その関係性をシャーロットから聞かれたキャリーはこう答えます。

ほかにも「彼は洋服でたとえればダナ・キャラン。好みではないけど、あれば着る」と絶妙な表現で彼の印象を語ります。これだけで、相手の男性の立ち位置がよくわかりますよね。

このようにファッションと絡めてこたえるキャリーのユーモアのセンスは、いま観ても楽しませてくれます。

お金は見えるところに置いておくのが一番。私ならクローゼットの中ね。＜シーズン６エピソード１＞

「MYDOMAINE」より翻訳引用

証券取引所のゲストとして開会の鐘を鳴らす大役をつとめたキャリー。翌日のランチで株やお金の話題になり「投資はやめた」と言うミランダに対してこの一言。

NYの物価高も世知辛い不況もなんのその。投資をするなら、自分のクローゼットに見合う洋服や靴だと言わんばかりの勢いの良さに思わず笑ってしまいます。

どんなときでも場を楽しくするセンスはキャリーならでは。

キャリーの恋愛本命相手といえば、シリーズ1から登場し映画で結婚したMr.ビッグ。そしてもうひとりは、やはり婚約寸前までいったエイダン。この両者の間で揺れ動くシーズン3は大いに盛り上がり個人的にも大好きです。

それは米国ファンも同じようで、なかでも特に絶賛されているのがこのセリフ。

あなたはベージュの家に帰ればいい。＜シーズン３エピソード９＞

「MYDOMAINE」より翻訳引用

ビッグがキャリーを振って結婚した相手は、従順で保守的なナターシャ。いつも白い洋服に身を包み、部屋はベージュの家具で統一されている。そんなキャリーとは、ある意味、真逆な女性です。

ある日、ビッグが「結婚生活は破綻している」と再びキャリーに迫ります。そのとき、キャリーはエイダンと付き合っているさなか。あまりに身勝手なビッグの行為にキャリーは怒り爆発。

あなたが選んだ従順で無垢な女性のところ、つまりベージュの部屋があなたの帰るところなのだ、と突っぱねます。

こう言われると相手の男性は一瞬ぐうの音も出ないですよね。まさに自業自得なのですから。そして、このひと言でビッグの思いにさらに火がつくのです。

その後もやはりキャリーへの未練を断ち切れないビッグ。

あなたと私はこの寝室の赤い壁のようなもの。一見良さそうにみえるけど、じつはまったく合わないの。＜シーズン３　エピソード18＞

「MYDOMAINE」より翻訳引用

どちらが悪いのか、なぜこうなってしまったのかわからない。一見ヨリを戻しても問題がないように思えるけど、でもそれでは解決にならない。ビッグへ未練があるのはキャリーも同様。でもその思いは何か別のものに変わった、つまりこの恋は終わったのだとキャリーが決意する瞬間です。

さらっとインテリアに絡めていまの自分の気持ちを伝えるキャリーの言葉に説得力があります。そして、さりげなくビッグの趣味にダメ出ししているところも笑えますね。

結局、キャリーとビッグはその後もくっついたり離れたりを繰り返すのですが、こんな大切な過程があったからこそハッピーエンディングに繋がったのかもしれません。

『SATC』放映当時は、おしゃれなファッションやNYの街並み、ショップばかりに目を奪われていましたが、セリフのひとつひとつもとても面白いです。

これらは、まだまだほんの一部。キャリー役のサラ・ジェシカパーカーが新作ドラマの撮影に励んでるいま、映画『SATC』の続編は難しそうです。

だからこそファンは、テレビシリーズを見返して改めてキャリーの会話術に注目するのも楽しいかもしれません。

［MYDOMAINE］

photo by Getty images

【中級編】いくつ当てられる? ミランダにまつわる15のこと #SATC検定

SATC後のキャリーが見られる!? サラ・ジェシカ新作ドラマのテーマは「離婚」

じつはキャリーお気に入りのカクテルは...サラ・ジェシカが語る『SATC』舞台裏

この記事を気に入ったら、いいね！しよう。

Facebookで最新情報をお届けします。