......って問題視するほどでもないが、昨今は「血液型、何型?」みたいな感じで、「S? それともM?」「キミってMっぽいよね」など、ライト感覚にSM嗜好が話題にあがる。
若い子たちの「SかMか」テーマは、おそらく「壁ドンされてキュンとするならばM」「おまえさぁ......と言われてドキッとするならばMっ気あり」くらいの判別だろう。単なるわたしの推測だけど。
しかし大人となると違う。本気のSM嗜好の人たちがいるからだ。
大人たちのSM本気度年を重ねてさまざまな経験をし、性的趣向を極めて熟練した大人たちが口にする「SかMか」は、「縛っても(または吊るしても)いいか」「ロウソクを垂らしますよ」という本気のSM度を確かめていることも多い。
だからうかつに「ドMなんです~」などと言わないほうが身のため。いや、本当にドMだったらいいんですけどね。
わたしは若いころから、おじさまたちに「キミはMだ、間違いない」と言われてきたし、いまでもよく言われる。そしてうっかり本気のドSな人とも付き合ったことがある。自分では「Mと言われたらそうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」といまだにどちらに所属しているかはあやふや。つまり「好きになった人の趣向に合わせます」という、単に空気を読む女なのだと思っている。
「それにしてもSの男性しか寄ってこないなあ」と思っていたら、40代を過ぎたころから、きたきた、M男くんたち。
彼らは出会ったころ、または「そういう関係になる」まで、SかMか問題について一切言及しなかった。その点が本気S男くんたちと違っていた。
サディステックな傾向がある男性は、男性ホルモン・テストステロンむんむんな雰囲気をすでにかもしだしていて、艶っぽい行為の前からイニシアティブをとりたがるから、すぐわかる。
だからといってM男くんたちが草食系な雰囲気かというと、そうではない。彼らだってテストステロンはむんむんだった。ただその放出具合が「甘くて優しい」感じなのだ。S男くんの放出具合が「どばっ」だったら、M男くんは「とろとろ」という感じ。
そしてM男くんの特長は、最初からアクセルをふかさないこと。S男たちは艶行為の前からアイドリングの音が爆音なのに対して、M男くんたちは「SでもMでもありませんよ。ただ単にテンダリーなセックスが好みなだけですよ」と風に、ナチュラルに優しいエッチを演出してくる。
しかし回数を重ねるごとに「おや?」と思うことが出てくるのだ。
大人になって初めて知る奥深い艶の世界たとえば体位にしても行為にしても、「女性がイニシアティブをとるよう」自然と促すようになる。
2度目に出会ったM男くんからは、あの最中に衝撃のひとことを告げられた。
「もっとボクをさげずんで!」
このときも意味がわからず、思わず「えっ!」と彼の目を覗き込んだことを覚えている。
「さ、さげずむ?」
「そう、さげずんで! もっと見下した目で見つめて! 下僕だと思って!」
まてまてまて。いままで生きてきて、人をさげずんだこともなければ、行為中に見下したこともないぞ。だって好きな相手だもの。
空気を読む女だと自負していたが、これには正直まいった。いったいどうすればいいのかわからなかったからだ。
演技でもすればよかったのだろうけれど、つい「あの~、どうすれば......」と口にして、場をしらけさせてしまった。
彼は「ごめん。まこちゃんは優しい女性だから、そんなことできないよね。大丈夫、気にしないで」と言ってわたしを抱きしめたのだが、このとき彼がドMであることを初めて知ったのだ。
それからというもの、彼のために女王さまになることを決めた。とはいえ、女王さまになったことがないので、あのときに口にするセリフなどもかなりの棒読み状態。もう、女王さまになる演技に気を取られ、なにもかもに集中できない!
「どちらかというと、わたしはやっぱりMなのかもしれないなあ」と思った次第です。
知人の女性は「わたしなんて、子どものころからMだと自覚している」と言う。
彼女はまだ幼いころから「裸で木に縛られて、いろんな人に棒でツンツンと突かれる」想像をしてはうっとりしていたというではないか!
「それは本気のMだね」
「でしょ。でも子どもだからその想像がなにを意味するのか自分でもわからなかった。ただ背徳感があって、そんな想像をしたあとは必ず落ち込んでた」
「実際、大人になってどうなった?」
「もちろんドMよ。でも、わたしの場合、ドSな男性とはなぜか燃えないのよね。こんなこと言うと人間性を疑われるかもしれないけど、自分より格下だと感じている男性を心のなかでさげずみながら、『こんな男に体を許しているわたし、神様ごめんなさい!』と思うことで快感を得るタイプなの」
......難儀だ。彼女の場合は、どうやらサドとマゾが混在しているようだ。ちなみに彼女は超がつく才女でバリバリのキャリアウーマン。
わたしが出会ったS男くんM男くんも、100%の確率で社会的地位の高い人たちだった。
普段から「ボス!」「先生!」と言われ、顔色を伺われてばかりの彼らは、もしかしたら素のときには「反対の立場」になりたいのかもしれない。
大人の艶の夜は本当に難儀で奥深い。この歳になったからこそ初めて体験すること、知ることもあるのだから、人生って面白いですなあ。
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