一宮町教育委員会は24日、修学旅行で大阪・関西万博を訪れる予定だった町立一宮中学校が、同会場でのメタンガス検知を受け、行き先の一部を奈良県に変更すると発表した。保護者アンケートを行い、回答世帯のうち約4割が行き先の変更を希望したという。

 町教委によると、同校の中学3年生(131人)は6月5~7日に、修学旅行で大阪・京都方面を訪れる予定だった。万博は初日に訪問することにしていた。
 メタンガス検知で保護者から安全面を不安視する声が上がったため、同校は3年生全世帯を対象にメールでアンケートを実施。92世帯から回答があり、約44%が行き先の変更を希望した。変更を希望しない世帯は約29%だった。このため、初日は万博ではなく奈良県の東大寺、薬師寺を訪れることにした。
 町教委は「生徒の安心、安全を最優先に修学旅行の実施に向けて準備していく」としている。行き先の変更に伴い追加料金は発生しないという。
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