西洋絵画の巨匠、フィンセント・ファン・ゴッホの作品を、最新鋭のデジタル技術で再現した映像を紹介する展覧会「うごくゴッホのせかい」(千葉日報社など主催)が26日、千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心で開幕する。25日には報道関係者向けの内覧会があり、プロデューサーの樋口千岳さん(33)は「子どもたちが映像作品を鑑賞して、美術館で本物の絵を見るきっかけにしてほしい」と話した。

 ゴッホ(1853~90年)はオランダ出身で幼少期から絵を描いていた。ただ、絵はなかなか売れず、苦しい生活を送ったとされ、37歳で自ら命を絶った。死後、ゴッホの作品は高く評価されるようになり、日本をはじめ世界中で親しまれている。
 ゴッホは生前、多くの手紙を残していた。今回の展覧会では、ゴッホが作品の背景や色彩などについてつづった手紙の言葉を基に、ハリウッドで活躍するアーティストが最先端のデジタル技術で「動くゴッホの作品」に仕上げた。ゴッホの一筆一筆のタッチを映像で再現している。
 会場ではゴッホの代表作「ひまわり」や肖像画などが展示されているほか、短命だったゴッホの人生を特別映像で紹介している。
 展覧会のスペシャルアンバサダー(案内係)を務めるロックバンド「LUNA SEA」のボーカル、河村隆一さんのメッセージも公開されている。河村さんは「アートとテクノロジーの世界を楽しんでほしい」と呼びかけている。
 5月15日まで。午前10時~午後8時(最終日午後6時)。詳細は公式ホームページ(https://neospace.co.jp/wondersquad2/)。
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