消火に当たったのは、渡辺由里加さん(56)と息子の博也さん(18)=当時高校3年、塚越光雄さん(73)と妻の智子さん(69)、食材販売などを手掛ける越日商事(船橋市)の社長でベトナム出身のホァン・ヴァン・コンさん(39)とファム・ティ・ハイさん(37)ら男女従業員。
同本部によると、2月20日午前10時ごろ、富津市亀田で枯れ草火災が発生し、渡辺さんが119番通報後、博也さんや塚越さん夫婦と共にバケツなどで消火活動を続けた。近くの畑で作業中だったホァンさんらも水道ホースを引っ張って放水に当たった。約30分後、約700平方メートルを焼いて鎮火した。
当時、各地で山林火災などが多発し、乾燥注意報が発令中だった。庄司健一消防長は「迅速で勇気ある行動によって被害を最小限にとどめることができた」と8人の活躍をたたえた。
贈呈式に出席したホァンさんと来日2年目で特定技能2号の在留資格を持つファムさんは「ベトナムでも火事の時に助け合うのは当たり前」などと話した。