御宿町の早春イベント「おんじゅく まちかど つるし雛(びな)めぐり」の実行委員会は28日、脱線事故で全線運休が続いているいすみ鉄道の運行再開支援のため、来場者から集めた募金5万728円の目録を同社の古竹孝一社長に手渡した。実行委員長の大野和美さん(61)は「地域の住民として、少しでも寄り添えたら」と話した。

 募金はイベントが開かれた2月22日から3月3日まで実施。美しい海をイメージした「おんじゅくブルー」のつるし飾りなどで装飾した月の沙漠記念館など町内各所を華やかに彩る人気の観光イベント。古竹社長は「御宿は沿線ではないが、応援していただき大変うれしい」と感謝した。
 大野さんは「いすみ鉄道は地域の観光を支えてくれているし、高校生も通学に利用している」と語り、副委員長の内山卓さん(49)は「鉄道は地域のシンボル。走る姿で元気をもらえる。一日も早い復旧を願っている」と話した。
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