120年に1度の周期で咲くといわれる黒竹(くろちく)の花が、木更津市中央1のフォトスタジオ「写楽館」の茶室庭園で開花した。社長の野口義信さん(80)は「一生に1度見ることができるかどうかの珍しい出来事」と驚いている。

 黒竹は、中国原産で淡竹(はちく)の一種のイネ科の植物。花びらはなく、黒い枝から稲穂に似た膨らみを付け、その先からおしべが出る。花を咲かせた後で枯れてしまうが、種が落ち新たな芽が出て再生するという。
 開花に気づいたのは4月下旬ごろ。2016年に庭園を整備した際に黒竹を植えて以来の珍事で「市内の友人宅ではササの花も咲いた。そういう時期なんでしょうか」と野口さんは自然界の神秘を受け止めた。
編集部おすすめ