近隣の幕張メッセ駐車場に建て替え移転の方針が固まったプロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地、ZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区)が、屋外型の球場となる見通しであることが12日、関係者への取材で分かった。球場を所有する千葉市はこれまで、固定式ドームや開閉式ドームに建て替える選択肢も検討していたが、事業費抑制を考慮して現在と同じ屋外型を採用する方針。

 現球場は1990年完成で海沿いの立地による塩害など老朽化が課題になっている。市は2023年7月に「あり方検討基礎調査結果」を公表し、現在地での改修と移転・建て替えの場合の概算費用を試算。工事費と30年間の管理運営費、修繕費を合わせた概算事業費は、現在と同じ屋外型の場合約1700億円。より市内の経済波及効果が高いとされる固定式ドームで約2300億円、開閉式ドームで約2500億円と試算していた。
 建て替えの場合、屋外型が事業費を最も抑えられる。ただ建築資材高騰の影響を踏まえて、当初24年度中としていた基本構想の策定時期が延期された経緯もあり、事業費は概算より膨らむ可能性もある。
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