「うん」と答えた女児は、2人とは別の学校の1年生。引っ越してきたばかりで、その日は集団下校が終わった初日だった。家の場所が分からなくなり、下校から1時間以上、歩き続けていた。
迷子の女児に気付いた2人は、同市立新木戸小学校に通う伊藤結菜さん(9)と渋井晴さん(9)。幼稚園からの友人同士で、その日も一緒に遊びに行くところだった。
2人は自分たちとは違う学校の帽子をかぶっている女児を見つけ、おかしいと感じたという。「助けなきゃ」。とっさにそう思い、声をかけた。母親に「迷子の子がいる」と伝え、学校に電話してもらった。
八千代署によると、迷子の女児の父親が同署に「娘が帰ってこない」と連絡していた。2人の声かけにより、無事に家に帰ることができた。
同署は14日、児童の安全確保に大きく貢献したとして、新木戸小の全校集会で2人に署長感謝状を送った。