大島さんは補償を進める被害者救済委員会の枠組みに応じていない。同社は解決の方法として、裁判所に提訴し判断を仰いだ形だ。
大島さんは意見陳述で「被害を受けた側が訴えるのではなく訴えられ、さらなる精神的ダメージを受けた」と同社を批判した。
自身が受けたとする被害の詳細も法廷で語った。大島さんは、故ジャニー喜多川氏に初めて会った13歳の時、レッスン後、喜多川氏の家に誘われ性被害に遭ったと主張。ジャニーズJr.として在籍中、1998年夏~2000年夏ごろの2年間にわたり、被害は200回を超えたと述べた。
大島さんは米国ハワイ州でも喜多川氏から被害に遭ったと主張していて、同州での訴訟も検討している。
閉廷後、大島さんは取材に応じ「被害者に寄り添う対応をするというなら、スマイル社側が決めた枠組みではなく、被害者の意見を聞いてほしい」と訴えた。
同社は千葉日報の取材に対し「補償を求めている以上解決の責任があると考え、日本で提訴した」とコメントした。