千葉県警によると、容疑者は容疑を認めている。容疑者はドアを開けて「降参しました」と言った際、手には2本の包丁を持っていたという。包丁は県警に押収された。
この事件を巡っては20日午前6時40分ごろ、同市夏見台のアパートで容疑者の兄から「(容疑者が)包丁を持って立てこもっている」と110番通報があった。容疑者は7時間近くにわたり、刃物のようなものを持ち、母と妹を人質に取っていた。容疑者はこのアパートで母と妹、兄との4人暮らしだった。
容疑者は当初「警察が立ち去らないと(家族を)殺すぞ」と話していて、県警が容疑者と電話で話し、説得していた。
容疑者は室内に灯油とみられるものをまいていて、同日午前9時20分ごろには県警が同市消防局に「灯油を部屋にまく立てこもり事件が発生」と連絡した。少なくとも消防隊6隊と救急隊2隊、消防車6台が現場に出動した。
県警は本部長以下100人体制で対応に当たった。アパートの住民を避難させた。けが人は確認されていない。
現場は東武野田線馬込沢駅から南に約1キロ。住宅や畑が点在している。